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メーデー
「メーデー〜」の文章内での使われ方:小説や文学作品の中から探す
メーデーの前後の文節・文章を表示しています。該当する15件の作品を表示しています。
検索対象[仮名遣い:新字新仮名]
「私の履歴書」より 著者:浅沼稲次郎
なれば先頭に飛び出したので“デモの沼さん”ともいわれた。昭和五年のころと思うが、
メーデーがあり、私は関東木材労働組合の一員として芝浦から上野までデモったことがあ....
「日本脱出記」より 著者:大杉栄
子でごく小きざみに延び延びになって、一カ月あまり過ぎた。むしゃくしゃもする。もう
メーデーも近づく。パリもなつかしい。ちょっと行って見ようとなってまた出かけた。 ....
「夜光虫」より 著者:織田作之助
だろうが、しかしこの事件は大阪のどこの新聞にも載らなかった。 たまたまその日が
メーデーだったので、新聞はその方に多くのスペースを割かねばならず、大阪の片隅に起....
「鍬と鎌の五月」より 著者:黒島伝治
でに崩れちゃったよ」 三人は、大声をあげて人に聞えるように叫んだ。 それが、
メーデーに於ける彼等の、せめてもの心慰めだった。 (一九三〇年四月)....
「党生活者」より 著者:小林多喜二
誤魔化《ごまか》しようにも誤魔化しがきかなかった。殊《こと》にこの戦争の時期に「
メーデー」とか、八月一日の「国際反戦デー」というような大きなカンパを前にして、彼....
「明日は天気になれ」より 著者:坂口安吾
血だの異族追放などと言いだした方が負けると私は考える。 日本人もクリスマスだ、
メーデーだとよそのお祭をとりいれて盛大に無邪気にやっているのは、むしろ頼もしい。....
「天皇陛下にさゝぐる言葉」より 著者:坂口安吾
ラフク食っている、というプラカードで、不敬罪とか騒いだ話があったが、思うに私は、
メーデーに、こういうプラカードが現れた原因は、タラフク食っているという事柄よりも....
「街はふるさと」より 著者:坂口安吾
ばして、 「その方はもう二ヶ月も前から居ないんです。もっと前になるかしら?」 「
メーデーの翌日から」 「そう。忘れ得ぬ夜の出来事」 彼女らは声をそろえて笑った....
「学界の純粋支持者として」より 著者:戸坂潤
しそうなると、前に云った研究室に於ける学者の一種の家庭生活や、書物の貯蔵や学者の
メーデーのようなものとは異って、社会的に云って非常に真剣な意味を有って来るのであ....
「現代日本の思想対立」より 著者:戸坂潤
誰も異論がないのではないかと思う。一体人心を惑乱するということは何か。 例えば
メーデーというような大衆行動は、人心を惑乱するものであるかどうか。戒厳令下ではそ....
「世界の一環としての日本」より 著者:戸坂潤
大衆のこの不安は実に様々の内容を含んでいる。大衆の組織的活動に就いての不安(現に
メーデーを見よ)・利害の自由な表現についての不安(之は流言飛語に関係がある)・職....
「殺人鬼」より 著者:浜尾四郎
の重要書類を入れてある箱の中にこれをしまつた。
「ねえ、五月一日とはよかつたな、
メーデーだね。馬鹿な事をするねえ。犯人というものは時々こんなことをするものだよ。....
「前夜」より 著者:本庄陸男
た。 「どうでえ?」と彼はひどくうれしそうな声で云った。 「出征兵士遺族の畑の、
メーデー耕作とは、常任、頭が利くな?」 目だけ光らして清二は、だまって頷いた。....
「あとがき(『宮本百合子選集』第十一巻)」より 著者:宮本百合子
文化運動」フランス篇―新村猛、ドイツ篇―和田洋一) けれども日本の一九三七年は
メーデーを正式に禁止し、蘆溝橋事件をきっかけに中国への侵略戦争が拡大されつつあっ....
「あとがき(『宮本百合子選集』第八巻)」より 著者:宮本百合子
ある以外にありようのない本質のものであることを、わたしに見せた。 「ワルシャワの
メーデー」「スモーリヌイに翻る赤旗」そのほかは、かえって来てから一九三一年にかか....