» モダン

「モダン〜」の文章内での使われ方:小説や文学作品の中から探す

モダンの前後の文節・文章を表示しています。該当する15件の作品を表示しています。
検索対象[仮名遣い:新字新仮名]
木の子説法」より 著者:泉鏡花
なわち頤の下に人間はない気なのだそうである。 中にも、こども服のノーテイ少女、モダン仕立ノーテイ少年の、跋扈跳梁は夥多しい。…… おなじ少年が、しばらくの間....
帝展の美人画」より 著者:上村松園
りはしません、下卑た品のない、薄ッぺらなけばけばした絵ばかり目につきます。それがモダンというものでしょうかしら? そうしなければ、モダンな味というものは出せない....
靄の彼方」より 著者:上村松園
しいものは美しいという、作家並な感受は致しているものです。この気持ちを生かした、モダンな現代風俗を描いてみることも、決して楽しみでないとはいえないと思います。 ....
空襲葬送曲」より 著者:海野十三
生、素六とが、一隅に慄えていることだった。 そもそも、あの善良なる素六少年と、モダン娘の紅子とは、一体どうした訳で、こんな一団に加わっているのであろうか。 ....
ゴールデン・バット事件」より 著者:海野十三
あげてアパートの三四階あたりを指した。ビールの満をひいて顔をテラテラ光らせていたモダンボーイの帆村とは異り、もうすっかりシェファードのように敏感な帆村探偵になり....
『十八時の音楽浴』の作者の言葉」より 著者:海野十三
についてすこしばかり作者の感想を綴らせてもらう。 巻頭の『十八時の音楽浴』は「モダン日本」の増刊に発表したものである。人間の意志というものが、将来こうした科学....
深夜の市長」より 著者:海野十三
のような寝息が、香りの高いカールをした女の頭髪の下から聞えてきた。僕は翼の折れたモダン娘をソッと抱きよせて、口のうちにシューベルトの子守歌うたった。 やがて車....
電気看板の神経」より 著者:海野十三
てあるものにせよ――あまりにも、次から次へと死ぬ奴がでてくるもんで、馬鹿馬鹿しいモダンチャンバラ劇をみているような気がしないのでもないのだ。だが、そんな気で、こ....
獏鸚」より 著者:海野十三
した。暁団といえば、古い伝統を引いた江戸|生えぬきの遊人の団体だったが、今日ではモダン化されて若い連中ばかり。当時の団長は江戸昌といってまだ三十を二つ三つ越した....
発明小僧」より 著者:海野十三
」 目醒し腕時計 社員「なアんだ。腕時計じゃないか。しかも型が大きくてアンチ・モダンだ。……君は普段モダン日本を読んでないんだろ。」 小僧「どうも有難うござい....
什器破壊業事件」より 著者:海野十三
の源氏名であった。――旦那様は、呶鳴りつけるつもりだったらしいが、新任の楚々たるモダン小間使のやったことと分ると、くるしそうにえへんえへんと咳ばらいをして、早々....
流線間諜」より 著者:海野十三
よ。あの女の靴下に大きな継布の当っているのを見ましたか。もし自殺する気なら、あのモダンさでは靴下ぐらい新しいのを買って履きますよ。なぜならあの女は手提の中に五十....
青い風呂敷包」より 著者:大倉燁子
りかけているんですの。柔道四段の強い人のようでもなく可愛いい顔をしていて、とてもモダンですわ。スマートな服装で、立派な自家用を自分で運転して時々ドラゴンへ来るん....
鷺娘」より 著者:大倉燁子
り出してある写真を手にとってにやりと笑い、揶揄口調で云うのだった。 「やあ素敵!モダンだな。お婿さんの候補者かい? 素晴らしい美男子じゃないか」 「知らない」 ....
梟の眼」より 著者:大倉燁子
んが、お学校のお友達だから、お目にかかれば分りますって――」 「どんな方?」 「モダンな、お背のお高い、大きなお眼のお美しい方でございます。薄墨色のご洋装が、迚....