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「モチーフ〜」の文章内での使われ方:小説や文学作品の中から探す

モチーフの前後の文節・文章を表示しています。該当する15件の作品を表示しています。
検索対象[仮名遣い:新字新仮名]
軍用鼠」より 著者:海野十三
ったについては、何かワケがなくてはならぬ。凡そワケのない結果はないのである。そのモチーフは如何なる筋道を通って発生したのであろう。 ひょっとすると、これは梅野....
雛妓」より 著者:岡本かの子
がらの捨身の勇気を奮い気の弱い筆を叱って進めることにした。よしやわざくれ、作品のモチーフとなる切情に殉ぜんかなと) からし菜、細根大根、花菜漬、こういった旬の....
河明り」より 著者:岡本かの子
の娘に附与すべき性格を捕捉する努力を決して捨ててはいない。芸術は運命である。一度モチーフに絡まれたが最後、捨てようにも捨てられないのである。その方向からすれば、....
ベートーヴェンの生涯」より 著者:片山敏彦
がそのしるしを帯びているのである。彼の大きい作品の或るものの中に――全体が同一のモチーフの上に建てられているハ調の弥撒曲の中に人がそれを気づいたのはもうずっと以....
審判」より 著者:カフカフランツ
「美しい風景ですね」と、彼は言った。「両方いただき、事務室にかけましょう」 「モチーフが気に入られたようですね」と、画家は言い、第三の絵を持ち出し、「幸いなこ....
灰色の記憶」より 著者:久坂葉子
ショパンの別れの曲を弾き出した。感傷じみた自分の行為が喜劇的に思われた。私は同じモチーフのくりかえしを何度もつづけながら 「全く複雑のようで簡単ね。死ぬ人の心理....
愛と認識との出発」より 著者:倉田百三
のである。 人間の心は微妙な複雑な動き方をするものである。生きた心はさまざまのモチーフやモメントでその調子や方向を変ずる。私はけっして善悪の二つの型をもってそ....
青春の息の痕」より 著者:倉田百三
しく思っています。そのなかの「歌わぬ人」というのは私の初めて書いた習作で、あまりモチーフがアプジヒトリッヒなので、今の私にはかなり気になる作なのですが、自分には....
光り合ういのち」より 著者:倉田百三
のではあるまいか――私はそう思った。私たちは学芸の話をする事は無かったし、向上のモチーフも二人の交わりには見出だされなかった。あるものは情緒と感覚と、それらがか....
油絵新技法」より 著者:小出楢重
ようなあらゆる点において、一般裸身を描く事がわれわれ画家にとっては最もよき終生のモチーフであり、画家の喜びであり、またその困難さにおいては初学者にとって最も興味....
大切な雰囲気」より 著者:小出楢重
美しき存在は悉く描いて見たいという本能を持っている。現代の絵画のあるものは機械をモチーフとするに至ったことは甚だ当然であり、なおもっと機械が芸術の様式を左右する....
楢重雑筆」より 著者:小出楢重
事はどうかと思う。それよりも私は自然にとりちらかされた室内の情景に偶然よき構図やモチーフを発見する方がよいと思う。構図の為に構図を作る事はどうかすると厭味を起さ....
めでたき風景」より 著者:小出楢重
も私は、あまりいい天気の日に、何かたまらなくなって、カンヴァスを携げて山手の方へモチーフをあさりに行く。そしてその度びに何か腹を立て、へとへととなって疲れて帰っ....
性に関するアイヌの習俗」より 著者:河野広道
ものとされていたのである。 次のようなおばけ話が語られるのも、やはりそのようなモチーフからである。 俺は押しも押されもせね立派な酋長で、立派な女を妻にもち、....
かもめ」より 著者:神西清
所――ね、覚えてますか――あんたの芝居をやったあすこを、検分しなければならない。モチーフは熟しているんですが、ただ現場の記憶を新たにする必要があるんで。 マーシ....