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「モルタル〜」の文章内での使われ方:小説や文学作品の中から探す

モルタルの前後の文節・文章を表示しています。該当する5件の作品を表示しています。
検索対象[仮名遣い:新字新仮名]
西湖の屍人」より 著者:海野十三
煙突があるのだ。ところがこの煙突の根元へ焦点を合わせてみて判ったことだが、灰色のモルタルの色で、この煙突だけは、つい最近出来たものだということが判った。これは面....
千早館の迷路」より 著者:海野十三
のであった。何か灰のようなものが附着しているようにも思われる。煉瓦と煉瓦をつなぐモルタルは、ところどころすごく亀裂が走っているが、いかにも廃屋らしく見える。 ....
黒猫」より 著者:佐々木直次郎
ら、大した苦もなく全体をもとのとおりに積み直した。できるかぎりの用心をして膠泥《モルタル》と、砂と、毛髪とを手に入れると、前のと区別のつけられない漆喰をこしらえ....
肌色の月」より 著者:久生十蘭
ガーゼをおしのけ、薄眼をあけて見る。意外に低いところに天井の裏側が見えた。三方はモルタルの壁で、綰《わが》ねたゴムホースや、消火器や油差などが掛かっている。頭の....
魔都」より 著者:久生十蘭
夜風に湿めり、赤錆びたレールの上にはいくつもトロッコが引っ繰り返っている。鉄筋やモルタルの袋があちらこちらに堆高く積まれ、何さま物々しいばかりの有様。 加十は....