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ヤマ
「ヤマ〜」の文章内での使われ方:小説や文学作品の中から探す
ヤマの前後の文節・文章を表示しています。該当する15件の作品を表示しています。
検索対象[仮名遣い:新字新仮名]
「彼 第二」より 著者:芥川竜之介
たものの、誰よりも美しい顔をしていた。僕は彼女の顔を見た時、砧手《きぬたで》のギ
ヤマンを思い出した。実際また彼女は美しいと云っても、どこか病的だったのに違いなか....
「南半球五万哩」より 著者:井上円了
帯す。男女ともに物貨を運搬するに頭上を用う。下等社会は木にて作りたる靴(わが国の
ヤマト靴のごときもの)をうがつ。タバコのその形その色その臭気の、犬糞に似たるもの....
「八犬伝談余」より 著者:内田魯庵
て中央部を走っているが、高山も大山もない。伏姫が山入した富山(トミサンと呼ぶ、ト
ヤマでもトミ
ヤマでもない)の如きも、『八犬伝』に形容されてるような高峻な山ではな....
「穂高岳槍ヶ岳縦走記」より 著者:鵜殿正雄
るから、よく方位を見定めておくとよい。海抜約二千|米突以上は、雑木次第に減じ、ミ
ヤマカンバ、ミ
ヤマハンノキ、ミ
ヤマナナカマド等の粗く生えたる土地、ここをぬけると....
「海底大陸」より 著者:海野十三
とりは、南京路の魔術師とおいでなすったな。いや、中国人じゃなかった。ええと、フジ
ヤマの国の占師か」 長良川博士はロロー殿下のそばをはなれない。 「おう、船内に....
「海底都市」より 著者:海野十三
くおこった。が、そのうち別の声がすると、きいきい声はぴたりとしずまった。 「では
ヤマ族君」と相手の声がいった。 「われわれは姿を見せるであろう。今まで姿を見せな....
「科学時潮」より 著者:海野十三
てもよく判ることではないか。……」 植物系統の生物というところが此の科学小説の
ヤマであるが、小説として構想の奇抜なことは勿論、実際の学問の上から言っても大いに考えて見る可き問題ではあるまいか。....
「空襲葬送曲」より 著者:海野十三
、首をかしげた。 「いよいよ、大東京の位置が、はっきり判りました。こっちに、ムラ
ヤマ貯水池が、明るく光っています」 「うん。地形は、ちゃんと合っている。爆撃して....
「軍用鼠」より 著者:海野十三
説の題材になるが、今書いた小説は、探偵小説というよりも落語の方に近い。つまりその
ヤマは、税関吏ワイトマンが籠の中の鼠の数ばかりに気を取られていたこと、それから犯....
「鳩つかひ」より 著者:大倉燁子
、車が停らぬうちにひらりと飛び乗り、扉を開けて入りながら運転手に、 「赤坂のフジ
ヤマ・ホテルだ。手前で停めてくれ」と云って、立松の隣りに腰を下した。 「向うへ着....
「古事記」より 著者:太安万侶
ました。これによつてニニギの命が、はじめてタカチホの峯にお下りになり、神武天皇が
ヤマトの國におでましになりました。この天皇のおでましに當つては、ばけものの熊が川....
「山のコドモ」より 著者:岡本かの子
ヤマキチ ハ
ヤマオク ノ キコリ ノ コ デアリマシタ。チイサイ トキカラ、ヤ....
「勧善懲悪」より 著者:織田作之助
二千円貸せ……と、大きく出るんだね。だいいち、その方がお前らしいよ。 もともと
ヤマコで売っていたお前の、そんな惨めな姿を見ては、いかな此のおれだって、涙のひと....
「世相」より 著者:織田作之助
。 本当に文学のようであった。が、この記録を一篇の小説にたとえるとすれば、その
ヤマは彼女が石田の料亭の住込仲居になる動機と径路ではなかろうか、――彼女は石田の....
「道」より 著者:織田作之助
れたとかなんとかシロサキが言っている。よせやい、お通夜じゃないか、静にしろとアオ
ヤマが言うとオダが、いやこいつは派手なお通夜の方が喜ぶぜと言って、おいサエキそう....