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「ラテン民族〜」の文章内での使われ方:小説や文学作品の中から探す

ラテン民族の前後の文節・文章を表示しています。該当する6件の作品を表示しています。
検索対象[仮名遣い:新字新仮名]
新生」より 著者:島崎藤村
昔と同じような嬉しさを感じた。大きな蔵の中にでも納ってある物のような気がしていたラテン民族の学芸の世界は遽《にわ》かに彼の前に展《ひら》けて来た。あそこに詩の精....
茶の本」より 著者:岡倉覚三
る。幾世紀の統一を経た今日でも南方シナはその思想、信仰が北方の同胞と異なること、ラテン民族がチュートン民族とこれを異にすると同様である。古代交通が今日よりもなお....
ジャン・クリストフ」より 著者:豊島与志雄
るように、その時々の発作に駆られて、俺たちは世界最大の民衆だと叫び、――または、ラテン民族の頽廃《たいはい》は救うべからざるものだと叫び、――あらゆる大思想はフ....
ドーヴィル物語」より 著者:岡本かの子
は判らない。だがまた斯うして居る時程この娘は美しく見える。イベットはもともと南欧ラテン民族の抜ける様な白い額から頬へかけうっすり素焼の赭土色を帯びた下ぶくれの瓜....
我が教育の欠陥」より 著者:新渡戸稲造
か》すべきの法を以てし、かくのごとくして、吾人をして、今や衰境に陥《おちい》れるラテン民族の如くに美しからしむるを可なりとせん。 されど今の時は夢に耽《ふけ》....
戦争史大観」より 著者:石原莞爾
力の性質によりしといえども、ドイツ民族より前者の達人たるフリードリヒ大王を生じ、ラテン民族より後者の名手たるナポレオンを生じたるは、必ずしも偶然とのみ称し難きか....