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ラテン語
「ラテン語〜」の文章内での使われ方:小説や文学作品の中から探す
ラテン語の前後の文節・文章を表示しています。該当する15件の作品を表示しています。
検索対象[仮名遣い:新字新仮名]
「「いき」の構造」より 著者:九鬼周造
じくするものでも、一国語として成立する場合には、その意味内容に相違を生じてくる。
ラテン語の caesar とドイツ語の Kaiser との意味内容は決して同一の....
「宇宙の始まり」より 著者:アレニウススヴァンテ
でもかなりたくさんに残っている。彼らの医薬の処方や健康回復法の心得書のあるものは
ラテン語の詩句中にそのままの言語で出ており、これは中世における最高の医学専門学校....
「自叙伝」より 著者:大杉栄
文台は師範学校かどこかへ売ってしまった。 僕はこの植物園の中を、小さな白い板の
ラテン語の学名や和名などを読みながら、歩き暮した。そして絶えず今までの生活を顧み....
「人外魔境」より 著者:小栗虫太郎
ちドドとなる――座間がこう結論したのである。 「なるほど、しかしその、むずかしい
ラテン語を説明してもらおうじゃないか」 「それはね、『|盤根の沼』というのは、錯....
「天馬」より 著者:金史良
な女流詩人文素玉は玄竜をこの上もなく尊敬しているのだった。彼はいみじい詩の言葉、
ラテン語やフランス語を知っているばかりか、彼女の好きなランボウやボードレールとも....
「幸福のうわおいぐつ」より 著者:アンデルセンハンス・クリスチャン
のことをふたことみこと、お話しただけですよ。」 「けんそんは美徳で。」とその男は
ラテン語まじりにいいました。「もっともお説にたいして、わたくしは異説をさしはさむ....
「敬語論」より 著者:坂口安吾
称するのである。又、近世に於ては、国際間に共通の言葉がなければならぬというので、
ラテン語をもとにしてエスペラントというものができた。 こういう人為的な作物と違....
「家なき子」より 著者:楠山正雄
たしと弟とかれと三人、同じ教師について勉強していたじぶん、マチアは、ギリシャ語や
ラテン語こそいっこう進歩はしなかったが、音楽ではずんずん先生を凌駕(しのぐ)して....
「世界怪談名作集」より 著者:岡本綺堂
なりました聖ユーラリ教会の牧師レバスールさまは、それが「愛は死よりも強し」という
ラテン語だとおっしゃいました。もっとも、この言葉は、「聖なる愛は死よりも強し」と....
「博物誌」より 著者:岸田国士
達の眼だけが、彼女らの姿を残りなく捉えることができる。そして、諸君がギリシャ語や
ラテン語を知っているというのなら、私のほうは、煙突の燕どもが空に書くヘブライ語を....
「光り合ういのち」より 著者:倉田百三
い頃からの早期教育として、もっと高い音楽的教養、たとえばバッハの音楽を聞かされ、
ラテン語や、フランス語を教わり、法華経や、論語や、聖書を習い、ゲーテや、ジイドや....
「安吾の新日本地理」より 著者:坂口安吾
太夫)という。彼は有馬の学林で育てられた。彼は語学に天才があって、彼の話す完全な
ラテン語にはヨーロッパの神父も感心したという。二十歳のとき宗教的な地位をうるため....
「アッタレーア・プリンケプス」より 著者:ガールシンフセヴォロド・ミハイロヴィチ
く、美しさもひときわ立ちまさっておりました。研究室にすわっている園長は、この木を
ラテン語でアッタレーアと名づけていました。しかしこれは彼女が生まれ故郷で呼ばれて....
「審判」より 著者:カフカフランツ
でしたが、ほんとうは中身がからっぽでした。まず、私にはわからないひどくたくさんの
ラテン語、次に数ページにわたる裁判所に対する一般的な嘆願、それから、はっきり名前....
「エリザベスとエセックス」より 著者:片岡鉄兵
場の真ん中に建っていた。青年は、狩猟を楽しみ、男らしいあらゆるスポーツを嗜んだ。
ラテン語も正しく書くし、英語も美しく綴ることができた。もし貴族の気質にそんなにも....