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「ラム酒〜」の文章内での使われ方:小説や文学作品の中から探す

ラム酒の前後の文節・文章を表示しています。該当する11件の作品を表示しています。
検索対象[仮名遣い:新字新仮名]
点鬼簿」より 著者:芥川竜之介
教えたのは悉《ことごと》く僕の父である。バナナ、アイスクリイム、パイナアップル、ラム酒、――まだその外にもあったかも知れない。僕は当時新宿にあった牧場の外の槲《....
新種族ノラ」より 著者:吉行エイスケ
|賭博《とばく》を好まず。ポーカーをする。煙草はレッド・バンドを喫《す》い、酒はラム酒、とくにネグリッタラムにてつくるバカーデ・カクテールを愛飲する。 遺伝は....
黒猫」より 著者:佐々木直次郎
ば茫然《ぼうぜん》として腰かけていると、その部屋の主な家具をになっているジン酒かラム酒の大樽《おおだる》の上に、なんだか黒い物がじっとしているのに、とつぜん注意....
斜陽」より 著者:太宰治
き出しました。いま午後三時です。これから、一級酒(六合)の配給を貰いに行きます。ラム酒の瓶を二本、袋にいれて、胸のポケットに、この手紙をいれて、もう十分ばかりし....
十二支考」より 著者:南方熊楠
吸い(サッキング・ゼ・モンキー)といえるは、椰子《やし》を割って汁を去りその跡へラム酒を入れて呑むをもいえば、樽《たる》に藁《わら》を挿《さ》し込んで酒を引き垂....
宝島」より 著者:佐々木直次郎
つの小島の名。海賊船がその死人箱島に乗り上げた時に助かったのは僅か十五人の海賊とラム酒が少しとだけであったという。それからこの畳句が出ているのであって、畳句の方....
二都物語」より 著者:佐々木直次郎
一つの卓子がぴかぴかと光っていて、その上にはたくさんの葡萄酒と、ブランディーと、ラム酒と、砂糖と、レモンとが載せてあった。 「君は一罎やって来たようだね、シドニ....
かもじの美術家」より 著者:神西清
いのですよ。その時はわざわざトゥーラからお仕置き役人を連れて来て、いざ始める前にラム酒を三杯も引っかけさせたそうです。そこで初めの百本は、ただ一寸刻み五分だめし....
円朝花火」より 著者:正岡容
で金ぴかずくめの西洋服に、ボンネットとやらいう鍔広《つばひろ》の花帽子をかぶり、ラム酒の匂いをプンプンさせながら、艶かしく全身を屈らせて圓朝を迎えると、 「ねえ....
」より 著者:カフカフランツ
させ、おまけに、Kが低い声でそれとわかる希望をいったからだが、小さなグラス一杯のラム酒を運ばせることは、それほど不愉快なことではなかった。 こんなふうに命令し....
梟の眼」より 著者:大倉燁子
りと飲みはじめた。すると後に軽い靴の音がして、薄墨色の女がすいと入って来た。 「ラム酒を頂戴!」と云って、どこに腰掛けようかというように、ボックスを眺めていたが....