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ラメ
「ラメ〜」の文章内での使われ方:小説や文学作品の中から探す
ラメの前後の文節・文章を表示しています。該当する15件の作品を表示しています。
検索対象[仮名遣い:新字新仮名]
「玄鶴山房」より 著者:芥川竜之介
ると申しておりましたから。」
お芳はこう答えながら、退屈らしい文太郎に懐のキャ
ラメルを出してやったりした。
「じゃお父さんにそう言って来ましょう。お父さんもす....
「十円札」より 著者:芥川竜之介
る物売りはいつもただつまらなそうに、頸《くび》へ吊《つ》った箱の中の新聞だのキャ
ラメルだのを眺めている。これは一介《いっかい》の商人ではない。我々の生命を阻害《....
「歯車」より 著者:芥川竜之介
僕には女生徒よりも一人前の女と云う感じを与えた。林檎を皮ごと噛じっていたり、キャ
ラメルの紙を剥いていることを除けば。……しかし年かさらしい女生徒の一人は僕の側を....
「二つの道」より 著者:有島武郎
ットには理智を通じて二つの道に対する迷いが現われている。未だ人全体すなわちテムペ
ラメントその者が動いてはいない。この点においてヘダ・ガブラーは確かに非常な興味を....
「もみの木」より 著者:アンデルセンハンス・クリスチャン
きりこまざいてつくったあみをかけました。そのあみの袋には、どれもボンボンや、キャ
ラメルがいっぱいはいっていました。金紙をかぶせたりんごや、くるみの実が、ほんとう....
「橋」より 著者:池谷信三郎
してきていようなどとはどうして思えようか。彼女は春の芝生のように明るく笑い、マク
ラメ・レースの手提袋から、コンパクトをとりだして、ひととおり顔を直すと、いきなり....
「最終戦争論」より 著者:石原莞爾
らく五十年内外に来るであろうとの推断は、固より甚だ粗雑なものであるが、全くのデタ
ラメとは言えない。常識的には今後三十年内外は余りに短いようであるが、次の大変化は....
「春の上河内へ」より 著者:板倉勝宣
ころも、今はなだらかなスロープである。四時頃案内を休ませて、谷川の岸を登った。ザ
ラメ雪にしてはなかなかいい。四時すぎに烏帽子沢が右手から雪の坂をなして落ちあうと....
「米」より 著者:犬田卯
ので、大きいあンちゃんではなかったと思っているのかも知れない。 おみやげのキャ
ラメルやビスケットの包みを抱かされてようやくヨシ子はにこにこと笑い出した。 お....
「南半球五万哩」より 著者:井上円了
田辺氏の案内にて、フランス国大家コントの教会ポジティビストの会堂に至る。会長テセ
ラメンデス氏の説教中なり。会堂はおよそ百坪ありて、数百人を収容すべきも、当日の参....
「私の履歴書」より 著者:井上貞治郎
を七輪であたため、それをさかなに祝杯をあげた。『できた、できたよォ――』私はデタ
ラメの節をつけ、茶わんをたたいて歌い出した。 そのあとの、のりづけもひと苦労だ....
「浮かぶ飛行島」より 著者:海野十三
警備潜水艦隊にも通達された。 それはリリー、ローズ、パンジー、オブコニカ、シク
ラメンという、花の名のついた警備第六潜水艦隊における出来ごとだった。 旗艦リリ....
「宇宙女囚第一号」より 著者:海野十三
送りだすのだ。それを受影する方では、まず受信した電流を増幅して、ブラウン管のフィ
ラメントに加える。すると強い電流がきたときは、フィ
ラメントは明るく輝き、たくさん....
「怪塔王」より 著者:海野十三
もそこへ掛けたまえ。そうだ、いいものがある。これは軍艦の中で売っている別製のキャ
ラメルだ。これを食べると、疲れもなおるし、それからまた、すばらしい考がうかぶはず....
「火葬国風景」より 著者:海野十三
その鉢の底からパッと火焔が燃えだした。金魚鉢の上の穴からも真赤な焔の舌は盛んにメ
ラメラと立ちのぼって、まるで昔の絵に描いた火の玉のようになった。八十助はどうしよ....