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リボン
「リボン〜」の文章内での使われ方:小説や文学作品の中から探す
リボンの前後の文節・文章を表示しています。該当する15件の作品を表示しています。
検索対象[仮名遣い:新字新仮名]
「スリーピー・ホローの伝説」より 著者:アーヴィングワシントン
わいげな乙女たちも、母親同様古風な身なりではあったが、麦藁帽子をかぶり、きれいな
リボンをつけ、あるいはまた白いドレスを着ているあたりは、都会の最新流行のあらわれ....
「少年」より 著者:芥川竜之介
汽車でも通《とお》っていたら、――ちょうどこう思った途端《とたん》である。大きい
リボンをした少女が一人、右手に並んだ窓の一つから突然小さい顔を出した。どの窓かは....
「蜃気楼」より 著者:芥川竜之介
ろう》の立った砂浜を川越しに透かして眺めたりした。砂浜の上には青いものが一すじ、
リボンほどの幅にゆらめいていた。それはどうしても海の色が陽炎に映っているらしかっ....
「或る女」より 著者:有島武郎
《びん》の後《おく》れ毛《げ》をかきなでるついでに、地味《じみ》に装って来た黒の
リボンにさわってみた。青年の前に座を取っていた四十三四の脂《あぶら》ぎった商人|....
「或る女」より 著者:有島武郎
じ》とたぼの所には、そのころ米国での流行そのままに、蝶《ちょう》結びの大きな黒い
リボンがとめられていた。古代紫の紬地《つむぎじ》の着物に、カシミヤの袴《はかま》....
「星座」より 著者:有島武郎
んで、胸をかたく合せた。藤紫の半襟が、なるべく隠れるように襟元をつめた。束髪には
リボン一つかけていないのを知って、やや安心しながら、後れ毛のないようにかき上げた....
「燕と王子」より 著者:有島武郎
朝から往来をうずめて何もかもはなやかな事でありました。家々の窓からは花輪や国旗や
リボンやが風にひるがえって愉快な音楽の声で町中がどよめきわたります。燕はちょこな....
「小夜啼鳥」より 著者:アンデルセンハンス・クリスチャン
上したに尾をうごかすと、金や、銀が、きらきらひかりました。首のまわりに、ちいさな
リボンがいわえつけてあって、それに、 「日本皇帝のさよなきどり、中華皇帝のそれに....
「しっかり者のすずの兵隊」より 著者:アンデルセンハンス・クリスチャン
いたものでしたが、それこそすずしそうなモスリンのスカートをつけて、ちいさな細い青
リボンを肩にゆいつけているのが、ちょうど肩掛のようにみえました。
リボンのまんなか....
「旅なかま」より 著者:アンデルセンハンス・クリスチャン
たままです。お菓子屋さんたちは申しあわせたように、小ぶたのお砂糖人形を黒い、喪の
リボンで巻きました。王さまは、お寺で坊さんたちにまじって、神さまにお祈をささげま....
「雪の女王」より 著者:アンデルセンハンス・クリスチャン
ています。ぶらんこなの。雪のように白い着物を着て、ぼうしには、ながい、緑色の絹の
リボンをまいた、ふたりのかわいらしい女の子が、それにのってゆられています。この女....
「猫と色の嗜好」より 著者:石田孫太郎
色を最も好むと言うことを得せしむるのであるが、今度は品を代えて赤と、青と、白との
リボンを首に巻き着けて見た、処が何れの猫も赤い
リボンの首環を喜ぶものの如く、白い....
「悪獣篇」より 著者:泉鏡花
というやらん。この人のためならば、このあたりの浜の名も、狭島が浦と称えつびょう、
リボンかけたる、笄したる、夏の女の多い中に、海第一と聞えた美女。 帽子の裡の日....
「婦系図」より 著者:泉鏡花
濃いお納戸地に、浅黄と赤で、撫子と水の繻珍の帯腰、向う屈みに水瓶へ、花菫の簪と、
リボンの色が、蝶々の翼薄黄色に、ちらちらと先ず映って、矢車を挿込むと、五彩の露は....
「黒百合」より 著者:泉鏡花
大きい、色のくッきりした、油気の無い、さらさらした癖の無い髪を背へ下げて、蝦茶の
リボン飾、簪は挿さず、花畠の日向に出ている。 二 この花畠は――....