»
ルーム
「ルーム〜」の文章内での使われ方:小説や文学作品の中から探す
ルームの前後の文節・文章を表示しています。該当する15件の作品を表示しています。
検索対象[仮名遣い:新字新仮名]
「或る女」より 著者:有島武郎
飴屋《あめや》の呼び売りのような声さえ町のほうから聞こえて来た。葉子はチャート・
ルームの壁にもたれかかって、ぽかぽかとさす秋の日の光を頭から浴びながら、静かな恵....
「木の子説法」より 著者:泉鏡花
三人、足袋を空に、逆になると、膝までの裙を飜して仰向にされた少女がある。マッシュ
ルームの類であろう。大人は、立構えをし、遁身になって、声を詰めた。 私も立とう....
「映画と音楽」より 著者:伊丹万作
まだつてできることではない。まして一介の監督風情が、頭から湯気を立ててアフレコ・
ルームを走りまわつてみたところで何の足しにもなりはしない。 いくらクライスラー....
「透明人間」より 著者:ウェルズハーバート・ジョージ
ゃないよ。日がかたむきかけてくるにつれて、寒さはいっそうひどくなった。ちょうどブ
ルームズベリイ広場をぬけようとしていたときだ。ぼくは大きなくしゃみをひとつした。....
「空気男」より 著者:海野十三
士も、もはや科学にたよることができなくなって、神に祈った。どうかして、このベッド
ルームの空間にフワついている気体化した自分の身体が同じ気体化した妻君の身体と交ざ....
「振動魔」より 著者:海野十三
かし、たった一度、眼も醒めるような紅模様のフカフカする寝室の並んだ夫妻のベッド・
ルームを真昼のことだから誰も居ないだろうと思って覗きに行き、しかも失敗したことは....
「深夜の市長」より 著者:海野十三
わネ」 「……」僕は黙って肯いた。 「実をいえばあたし……昨夜、あの狭いベッド・
ルームのある苺園ホテルで貴方と二人っきりでいたことが、深く心臓の上に刻みつけられ....
「赤耀館事件の真相」より 著者:海野十三
うな青い顔をして、百合子を迎えましたが、すぐ現場へ案内して呉れました。それはバス
ルーム付きの十六畳もあろうと思われる大きな贅を尽した部屋でした。室の一隅には、大....
「黒猫十三」より 著者:大倉燁子
で廻してみると、異様な感じがする。冷ッこいがすべすべした、まるで人肌だ。 生憎
ルームの電燈が消えているので、車内は暗くって、硝子窓から、時折さし込む街燈の灯も....
「白妖」より 著者:大阪圭吉
さあ、もう一度今度は前進して下さい。最徐行で頼みます――おっと、問題のクーペは、
ルーム・ランプが消えていたんだ。室内が明るくちゃアいかん。消して下さい」 自動....
「ガルスワーシーの家」より 著者:岡本かの子
咲きの紅白の蔓薔薇に取り囲まれた二百坪ばかりの緑の芝生の裏庭に向う室は軽快なサン
ルームとなって、通りすがりの男女にちょっと盗見したい気持を起させる。非常に繊細な....
「百喩経」より 著者:岡本かの子
くちくなったのだ、だから先の六枚は喰べなくてもよかったのに」 明るい早春のサン
ルームで愛の忍堪力の試験。 イエツ教授の娘のマーガレットはこういう実験のプラン....
「赤げっと 支那あちこち」より 著者:国枝史郎
なっているがその常識を僕達は遺憾なく見せつけられたよ。たとえば彼等がスモーキング
ルームへ集まって話しをしているとして、其処へ彼等の仲間の婦人がやって来ると彼等は....
「大切な雰囲気」より 著者:小出楢重
滅しているのが一寸心細いような、愉快な心地がした。海は静かだ。二等のスモーキング
ルームで林君や、硲、長島君などと夜更けまでしゃべって、一寸湯に入って寝た。よく寝....
「工場細胞」より 著者:小林多喜二
妻板、仲仕切りを作っている。――出来上った罐とこの空箱が倉庫の二階のパッキング・
ルームに落ち合って、荷造りされるわけである。工場Cは森本たちのいる仕上場になって....