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ロマン主義
「ロマン主義〜」の文章内での使われ方:小説や文学作品の中から探す
ロマン主義の前後の文節・文章を表示しています。該当する15件の作品を表示しています。
検索対象[仮名遣い:新字新仮名]
「彼 第二」より 著者:芥川竜之介
》、二三年ぶりに日本に住むことになった。しかし僕等は、――少くとも僕はいつかもう
ロマン主義を失っていた。もっともこの二三年は彼にも変化のない訣《わけ》ではなかっ....
「科学論」より 著者:戸坂潤
足りると考えられる傾きが支配的だが(併しそれでも最近の政治的反動時代に相応しく、
ロマン主義的な神秘思想がナチス・ドイツあたりで復興されるに及んで、身心関係の問題....
「現代哲学講話」より 著者:戸坂潤
的な認識の名の下に極めて典型的に思弁的な自然哲学を建設したのである。シェリングの
ロマン主義的自然解釈法は、ヘーゲルによって、理性乃至イデーの自己外化物としての自....
「現代唯物論講話」より 著者:戸坂潤
そうすれば唯物論は文芸と初めから一貫する連関を持ち得なかったというわけだ。一派の
ロマン主義(ロマン派主義)はそのように考えている。で又事実、ヒューマニズムは、特....
「思想としての文学」より 著者:戸坂潤
でもあるらしい。――ロマンティシズムのためにだから偶然論を召し出そうというのは、
ロマン主義者にだけ必要なのであって、文学の唯物論的見地に立てば極めて辻褄の合わな....
「世界の一環としての日本」より 著者:戸坂潤
の延長ではなくて、却って日本文化的伝統の止揚の問題なのだ。伝統主義的乃至回顧的な
ロマン主義はヒューマニズムと凡そ反対なものだということを、特に注意しておかなくて....
「獄中への手紙」より 著者:宮本百合子
性はあるのですもの。例えどんな小さいことでも。どんな一寸したことでも。私は古風な
ロマン主義者でも巫女《みこ》でもないから、最も大切なものをアブラハムの祭壇にただ....
「獄中への手紙」より 著者:宮本百合子
うことを云い、ロマンティック派の星としてあらわれた時代があったのです。この時代の
ロマン主義者たちは(文学界の人々)自然主義時代を成長の形として生きとおした人、ご....
「科学的精神とは何か」より 著者:戸坂潤
であるとか、云うかと思うと、今度はドイツ=ロマンティクがいつの間にかそのまま日本
ロマン主義になっていたりするのである。 ジードを「古典」のように「文献」のよう....
「文学的自叙伝」より 著者:林芙美子
き、その言葉で歌った日本の詩に金鉱を掘りあてたようなほこりを持ったのです。近年、
ロマン主義だとか能動精神だとか行動主義だとか云われるようになったけれども、誰も彼....
「金の十字架の呪い」より 著者:チェスタートンギルバート・キース
に単に来たのである。そしてダイアナ夫人は彼女が希望した故に来たのであった。夫人の
ロマン主義は迷信的な方面を持っていた。そして彼女は彼女の冒険のおそろしい結果に充....
「生きている空間」より 著者:中井正一
型づけられるところの視覚であり、ドイツは、レッシングがそれをドイツに入れてから、
ロマン主義的イロニーにまで盛上るのに一五〇年の立後れをした視覚でもある。 ハイ....
「あるニュウ・フェイスへの手紙」より 著者:岸田国士
に、その容姿には眼をみはらせるような華やかさはなく、その芸風や趣味からいっても、
ロマン主義時代の名残を止めてはいない、一見、地味な家庭婦人のようにみえる名女優、....
「解説」より 著者:原田義人
きりした関係があるわけではないからである。第二に、カフカの文学は、古典主義または
ロマン主義のいう意味での象徴性を含んでいるものでもない。つまり、ゲーテがいったよ....
「『唯研ニュース』」より 著者:戸坂潤
はない。 さて私は、広く私の仕事の上の友達等に、この楽天説と冒険主義とからなる
ロマン主義と理想主義とをお勧めしたいと考える。唯物論研究会が解散になるに際して、....