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ローマ字
「ローマ字〜」の文章内での使われ方:小説や文学作品の中から探す
ローマ字の前後の文節・文章を表示しています。該当する15件の作品を表示しています。
検索対象[仮名遣い:新字新仮名]
「出世」より 著者:菊池寛
六、七百ページの本であった。またその活字が、邦字の六号活字に匹敵するほどの小さい
ローマ字で、その上ベッタリと一面に組んであるのであった。一ページを訳するのにも、....
「青春の逆説」より 著者:織田作之助
かえってその愛情に報いる術を知らぬ奇妙な困惑に陥るのだった。 三年生の終り頃、
ローマ字を書いた名を二つ並べ、同じ字を消して行くという恋占いが流行った。教室の黒....
「河明り」より 著者:岡本かの子
。河岸|手桶。 計りザル。油屋ムネカケ。 打鉤大小。タンベイ。 足中草履。引切。
ローマ字から判読するこれ等は、誰か爪哇で魚屋を始める人があって、その道具を注文し....
「嵐」より 著者:島崎藤村
ら始まったともなく、もう幾つとなく細い線が引かれて、その一つ一つには頭文字だけを
ローマ字であらわして置くような、そんないたずらもしてある。 「だれだい、この線は....
「池」より 著者:寺田寅彦
著、「諏訪湖の研究」上編七一六ページにこれに関する記事と、写真がある。数年前の「
ローマ字世界」にも田丸先生が、この池のものについておかきになったのが出ている。先....
「日本脱出記」より 著者:大杉栄
がした。 先生はマダムNの質問に答えて、生徒には絶対に漢字を教えないで、一種の
ローマ字で書き現した安南語を教えているということを、非常な得意で話した。勿論、そ....
「カンカン虫殺人事件」より 著者:大阪圭吉
た。途端に、私の頭の中で電光の様な推理が閃いた。G・Y――とは、「山田源之助」を
ローマ字綴りにした場合の頭文字の配列である。そこで私は、すかさず言葉を掛けた。 ....
「獏鸚」より 著者:海野十三
た。 それから別の紙をとりあげて、また鉛筆を走らせたが、意外にもそれは日本式の
ローマ字だった。 ARAMASOO-MADAMUINAINO-DAMASITAN....
「雨」より 著者:織田作之助
じめてほのぼのとした自尊心の満足があった。落第した。 二度目の三年の時、教室で
ローマ字を書いた名を二つ並べ、同じ字を消して行くという恋占いが流行った。黒板が盛....
「一利己主義者と友人との対話」より 著者:石川啄木
科書と詩も半分はなって来た。新聞にだって三分の一は時代語で書いてある。先を越して
ローマ字を使う人さえある。 A それだけ混乱していたら沢山じゃないか。 B うむ....
「明治開化 安吾捕物」より 著者:坂口安吾
里邸へ行った。 重太郎がヘドの下にあったという書物をみるとシェクスピヤである。
ローマ字でK・TOCHIOという署名があった。トチオという友人をきいてみると、す....
「山の雪」より 著者:高村光太郎
が、ウサギの足あとは、ほかのけもののとちがって、おもしろい形をしている。ちょうど
ローマ字のTのような形で、前の方によこに二つならんで大きな足あとがあり、そのうし....
「深夜の電話」より 著者:小酒井不木
Ha Ka Aa Ci Ne Hu, Ha Fe V Bu Nu. 私はこれを
ローマ字式に読んでみましたが、さっぱり意味が分かりませんでした。ついてきた警官も....
「チベット旅行記」より 著者:河口慧海
かしチベット人は実に立派なものとして取り扱うて居るです。ところがチベット人は一向
ローマ字を知らんものですからどこで拵えた鉄砲か分らない。やはりロシアの都で出来た....
「雨」より 著者:織田作之助
、彼を嗤った。彼の自尊心は簡単に傷ついてしまった。 二度目の三年の時、教室で、
ローマ字で書いた名を二つ並べ、同じ文字を消して行くという恋占いが流行った。教室の....