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一っ走り
「一っ走り〜」の文章内での使われ方:小説や文学作品の中から探す
一っ走りの前後の文節・文章を表示しています。該当する11件の作品を表示しています。
検索対象[仮名遣い:新字新仮名]
「眉かくしの霊」より 著者:泉鏡花
っと土地では幅が利きます。あなたのおためにと思いまして、道はまだ半町足らず、つい
一っ走りで、駈け戻りました。これが間違いでございました。」 声も、言も、しばら....
「煩悩秘文書」より 著者:林不忘
《ひと》の兄さんがかえ。そりゃあお前さん、うってつけの話じゃあないか。それじゃあ
一っ走り報せに行って、引き取ってもらうなり、とっくり相談してみたら――。」 「う....
「丹下左膳」より 著者:林不忘
よに渡すと、おさよは大切に昼夜帯《はらあわせ》のあいだへしまいこんで、
「じゃ、
一っ走り――」
起とうとするところを、ちょいとおさえた源十郎、
「何の中でも、....
「南国太平記」より 著者:直木三十五
十五両? 馬鹿申せっ、人の足許へ付け込んで。この素ちょろこ町人め。又蔵、日影町へ
一っ走りして、もそっと人間らしいのを五六人呼んで来い。わしが売ってやる」
益満....
「接吻」より 著者:神西清
されたところで、即座にビールでも女でも見つけだして差上げるぜ! そうだ、これから
一っ走り行って見つけて来よう。……もし見つからなかったら、僕を卑劣漢とでもなんと....
「乳を刺す」より 著者:邦枝完二
出ました。今、あすこへおいでなさいますが、お客様が御一しょだと仰しゃいますので、
一っ走り、お先へまいりました」 そこへ、お春の持った提灯が近付いて、その灯りの....
「天狗外伝 斬られの仙太」より 著者:三好十郎
を進出したらしい。じゃ後刻! 早田 そうか。君は、これから? 遊五 結城の方角へ
一っ走り、本拠よりの伝命です。いや、抜刀隊と遊隊の一部で焼打、軍資狩りに行ったの....
「釘抜藤吉捕物覚書」より 著者:林不忘
――。」 皆まで聞かず、藤吉は葬式彦兵衛に命令《いいつ》けた。 「手前吉原まで
一っ走りして、その歌右衛門さんとやらに知らせて来い。――それから。」 と彦兵衛....
「釘抜藤吉捕物覚書」より 著者:林不忘
進み寄って何ごとか訊ねていたが小声で彦兵衛を呼んでその耳へ吹き込んだ。 「おい、
一っ走り馬喰町の吉野屋まで行って、清二郎という越後の上布屋《じょうふや》を突き留....
「釘抜藤吉捕物覚書」より 著者:林不忘
たよ。ま、勝負はお預けとしときやしょう――やい、奴」と軽く足許の勘次を蹴って、「
一っ走りして長屋から傘を持ってこい。」 二 「酒《ささ》がこうしてつ....
「斬られの仙太」より 著者:三好十郎
を進出したらしい。じゃ後刻! 早田 そうか。君は、これから? 遊五 結城の方角へ
一っ走り、本拠よりの伝令です。いや、抜刀隊と遊隊の一部で焼打ち、軍資狩りに行った....