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一つ寝
「一つ寝〜」の文章内での使われ方:小説や文学作品の中から探す
一つ寝の前後の文節・文章を表示しています。該当する13件の作品を表示しています。
検索対象[仮名遣い:新字新仮名]
「真景累ヶ淵」より 著者:三遊亭円朝
隅は貞心《ていしん》な者でございますから、能《い》いように切り脱《ぬ》けては客と
一つ寝をする様なことは致しません、素《もと》より器量は好《よ》し、様子は好し、其....
「業平文治漂流奇談」より 著者:三遊亭円朝
|操《みさお》を立って後家《ごけ》で通さなければならぬから、情《なさけ》を掛けて
一つ寝をしないのでございます。お町は夫にお怪我がなければ良いと案じて居りますと、....
「鍵から抜け出した女」より 著者:海野十三
から、お睡りなさいませ。但し他所から衾をとってくることもなりませぬからわたくしと
一つ寝となりますが、よろしゅうございますか」 「
一つ寝?」僕は愕いて聞きかえした....
「ネオン横丁殺人事件」より 著者:海野十三
が、桃色の夢がまだ漂っているようなフカフカした寝床の上に倒れていた。その横に、も
一つ寝床があるが、そこに寝ている人の姿はなかった。 「君、しっかりなさい、どうし....
「菊模様皿山奇談」より 著者:三遊亭円朝
なさい」 侍「ま、黙ってお聞きなさい、苟めにも男女七才にして席を同じゅうせずで、
一つ寝床へ女と一緒に寝て、他に悪い評でも立てられると、修行の身の上なれば甚だ困る....
「道標」より 著者:宮本百合子
とも牛の子にして」
電燈を消そうという気になる者のいない寝室で、妻と二人の娘が
一つ寝台の中でごたついている光景を、泰造は隣りの寝台からまばたきもしないで眺めて....
「怪談牡丹灯籠」より 著者:三遊亭円朝
たもので、子供なぞはございません」 相「只一ぺんでも子供は出来ますよ、お前は娘と
一つ寝をしたろう、だから只一度でも子は出来ます、只一度で子供が出来るというのは余....
「敵討札所の霊験」より 著者:三遊亭円朝
いかも知れません」 山「じゃアお繼さん脊中合せに寝ましょう、けれどもねえ女と男と
一つ寝をするのは何だか私は極りが悪いし、観音様にも済みませんから、茲に洗った草鞋....
「崩れる鬼影」より 著者:海野十三
と跫音がしています。兄が廊下を歩いているのでしょう。 「ああ――」 老婦人は、
一つ寝返りをうちました。そのときに両眼を天井の方に大きく開きました。 「ああ、う....
「別れたる妻に送る手紙」より 著者:近松秋江
まり来ようが遅いから、来たら些と口説を言ってやろう、それでも最う来るだろうから、
一つ寝入った風をしていてやれ、と夜着の襟に顔を隠して自分から寝た気になっても見る....
「栄蔵の死」より 著者:宮本百合子
に気になるならきいて御やりなさい。 と云われるほどだった。 その次の日から、
一つ寝返りをうつにも若い男のゆったりした腕が、栄蔵の体の下へ入れられ、部屋の掃除....
「紅毛傾城」より 著者:小栗虫太郎
ませぬぞ。それで、今日この今から、フローラを太夫姿にして、私は、意地と振り(客と
一つ寝を拒む権利)を与えようと思うのです。相手の意に任せながら、その牆を越えてこ....
「塩原多助一代記」より 著者:三遊亭円朝
男振も好く小綺麗でございますから、猶更多助が厭で実に邪見にする事|全一年、その間
一つ寝もせず振付けられても、多助は辛い所を忍び/\て馬を引いて出ますが、人に話も....