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一つ松
「一つ松〜」の文章内での使われ方:小説や文学作品の中から探す
一つ松の前後の文節・文章を表示しています。該当する6件の作品を表示しています。
検索対象[仮名遣い:新字新仮名]
「神州纐纈城」より 著者:国枝史郎
歩いて行った」 月子の声が聞こえて来た。 「舟は唐崎へ着きました。誰か植えたる
一つ松! 唐崎の松はびょうびょうと、夜風に鳴っておりました。が白拍子は船から出て....
「詩の原理」より 著者:萩原朔太郎
みき》に我れ酔ひにけり、ことなぐし、ゑぐしに我れ酔ひにけり。 尾張にただに向へる
一つ松、人にありせば衣《きぬ》きせましを、太刀はけましを。 こうした自由詩に....
「大菩薩峠」より 著者:中里介山
庵を待合わせる間の道草として、大津から八景めぐりを試み、この日ちょうど、唐崎浜の
一つ松の下へ毛氈《もうせん》を敷いてお弁当を開いておりました。
昨日は舟を一ぱ....
「鳴雪自叙伝」より 著者:内藤鳴雪
省専門学務局長の松浦鎮次郎氏官立盲学校長の町田則文氏と共に副会長となっている。今
一つ松山に同郷会というのがあって、青年の指導に任じている、その東京部長というのも....
「無題(一)」より 著者:宮本百合子
ましょうネ」 女「有難う、お話しましょう。私はもとはすてごだったんです。あの向に
一つ松が見えましょう、あすこに捨てられて居たんですの。そうするとネ一匹の大きなそ....
「宮本武蔵」より 著者:吉川英治
に奥へ姿を隠した。 太郎左衛門の住居の裏から浜辺づたいに一町ほど歩むと、巨きな
一つ松がある。平家松とこの辺りで呼ばれている松―― 先に小舟を廻して、雇人の佐....