一の上[語句情報] » 一の上

「一の上〜」の文章内での使われ方:小説や文学作品の中から探す

一の上の前後の文節・文章を表示しています。該当する13件の作品を表示しています。
検索対象[仮名遣い:新字新仮名]
青春の逆説」より 著者:織田作之助
が、豹一のテーブルへ近づいて来て、 「あんた、ボタンがとれちゃってるわよ」と、豹一の上衣にさわった。彼女も、もし豹一が赧くなっているのでなかったら、こんな風に馴....
善の研究」より 著者:西田幾多郎
なく、従って機械的因果律の支配を受くべき者ではない。これらの形式はかえって意識統一の上に成立するのである。意識においては凡てが性質的であって、潜勢的一者が己自身....
その年」より 著者:宮本百合子
永田軍曹も帰って来た。去年源一が除隊になった後もずっと隊に居残った永田が、今は源一の上官であった。 「自分が初年兵の時代には、今井君に大分世話をやかしたもんであ....
青年」より 著者:森鴎外
る。しかしそんな顧慮は敵意を消滅させるには足らないのである。 幸におちゃらの純一の上に働かせている誘惑の力が余り強くないのと、二人の間にまだ直接な colli....
丹下左膳」より 著者:林不忘
、母親ということをさとられずに、かげになりそれとなくお艶の身を守るのが、この際第一の上分別ととっさに考えた。おさよはすばやくお艶に眼くばせしてその意を送り、おも....
獄中への手紙」より 著者:宮本百合子
作家は、云わば何でも書きますが、それは書くべき方向と質とで一貫されていて、その統一の上に何でもかけばかくので、純文学的作品と通俗的作品との区別のあるものをかくの....
哲学入門」より 著者:三木清
て説明し得るものでない。道徳的真理は我と汝という全く独立なもの、対立するものの統一の上に成立つのであるが、道徳はすべてかくの如く弁証法的なものである。ところで他....
安吾巷談」より 著者:坂口安吾
アオカンだの、植え込みの蔭で立ったままだの良くても掘立小屋という柄の悪いこと随一の上野だが、それだけに、ここのパンパンはグズで素直で人が好くて、三日やるとやめ....
危機における理論的意識」より 著者:三木清
られ、かくて理論と実践との弁証法的統一がなければならぬ。理論と実践との弁証法的統一の上に立つ理論的意識のみが、思想の危機に際して、ただ一つの現実的なる理論的意識....
マルクス主義と唯物論」より 著者:三木清
マルクス主義の理論の「実践的前提」である。マルクス主義は理論と実践との弁証法的統一の上に立つが故に、全無産階級の物質的貧困と窮迫とをその理論のうちに止揚する。こ....
藪の鶯」より 著者:三宅花圃
分仲をよくしていたようだったが。あんなことになってしまい。今日なんぞはなんでも第一の上客というはずだのに。つまらないじゃアないか。浪子「さようでござります」と挨....
汽船が太平洋を横断するまで」より 著者:服部之総
長かったにかかわらず、英船の往復日数に比べて約一ヶ月の差しかなかった。いわんや同一の上海ロンドン間では、五〇年代のスピード・レコードは一つ残らず米船に占められて....
」より 著者:中谷宇吉郎
を国際語では Cirrus(略称 Ci)といい、俗にはすじ雲と呼ぶ。雲の分類中第一の上層に生ずるものと分類されている。第二は巻層雲であって、国際学名は Cirr....