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一の位
「一の位〜」の文章内での使われ方:小説や文学作品の中から探す
一の位の前後の文節・文章を表示しています。該当する9件の作品を表示しています。
検索対象[仮名遣い:新字新仮名]
「善の研究」より 著者:西田幾多郎
統括し得た場合をいうのである。かくの如く統一が即ち能動の真意義であって、我々が統
一の位置にある時は能動的で、自由である。これに反して他より統一せられた時は所動的....
「千曲川のスケッチ」より 著者:島崎藤村
きく、長く、明らかに見えて南へ動くに随って消て行く。すると復た、第二の雲の形が同
一の位置にあらわれる。そして同じように展開する。柔かな乳青の色の空に、すこし灰色....
「丹下左膳」より 著者:林不忘
越前守、はッと答えて、 「御意《ぎょい》にござりまする。昔から茶匠の棚において、
一の位をゆずったことのないこけ猿の茶壺――この壺あるがゆえに、わずかの禄にもかか....
「純粋小説論」より 著者:横光利一
民族の問題があるから、今は一先ずこれにはペンをつつしもう。今日本がヨーロッパと同
一の位置にいるとは私には思えないからだ。私はヨーロッパの理智が、亜細亜の感情や位....
「大菩薩峠」より 著者:中里介山
かり張り合う。醒ヶ井は決して負けてはいない。
「だから、言うじゃありませんか、第
一の位は、そう一年や二年に変るものではないと。わたしから言わせると、やっぱり今日....
「虫喰い算大会」より 著者:海野十三
2□17 ―――――― 17592 まず右端の縦列の□から考えて行く。これは
一の位である。2と1と□と7とを加えた結果、その値の一位は2となることが、この計....
「暗号数字」より 著者:海野十三
74□に8をかけて、その答が□□□2 となるのである。こういう風に8をかけて
一の位に2が出てくる場合は、そう沢山あるわけではない。――彼はノートへ、上のよう....
「西航日録」より 著者:井上円了
リアムズ(Williams)氏の宅に同居す。校舎はバンガーの丘上にありて、当地第
一の位置を占む。校長の宅はその校内にありて、教場および寄宿舎とその棟を同じくす。....
「死者の権利」より 著者:浜尾四郎
かしい話ですが、女に真剣に恋をしたり、又されたりした経験が無いので、この場合、春
一の位置にあるものが如何《どう》するものか、又|如何《いか》にすべきものかよく考....