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「一ノ谷〜」の文章内での使われ方:小説や文学作品の中から探す

一ノ谷の前後の文節・文章を表示しています。該当する7件の作品を表示しています。
検索対象[仮名遣い:新字新仮名]
鳴雪自叙伝」より 著者:内藤鳴雪
知ったが、この時は一番目が嫩軍記《ふたばぐんき》、中幕勧進帳、二番目が安達原で、一ノ谷の熊谷は八代目団十郎、敦盛は後に八代目岩井半四郎になった粂三郎、相模は誰で....
予言」より 著者:久生十蘭
せんこう》の華族大礼服を着こみ、掛けるものがないのでお飯櫃《はち》に腰をかけ、「一ノ谷」の義経のようになって鯱《しゃち》こばっていると、そのころ、もう眼が見えな....
法然行伝」より 著者:中里介山
南都を攻め、東大寺の大伽藍《だいがらん》を焼いて了った。その後元暦元年二月七日、一ノ谷の合戦に生捕られて都へ上り、大路をわたされたり様々の憂き目を見たが、法然上....
私本太平記」より 著者:吉川英治
刀を横たえ、箙を負うた武者姿など、たとえば紅梅が雪を負ったようで、かの平家の公達一ノ谷の敦盛も、こうであったかと、おもわせる。 とまれ、さっきからその両親王は....
私本太平記」より 著者:吉川英治
、おびただしい船かずである。 ちょうど、それはいま、明石海峡をひがしへ出離れ、一ノ谷、須磨の沖あいあたりで、一せいに、いかりを下ろしているらしくおもわれる。 ....
随筆 私本太平記」より 著者:吉川英治
書くときにも、私はこの会下山に来て立ち暮らした。それほどここは眺めがいい。摩耶、一ノ谷、高取山、須磨方面から神戸市街も一望にでき、素人戦略観にはじつに絶好なので....
随筆 新平家」より 著者:吉川英治
にとって、最大な長所を備えて生まれた義経は、宿命といえば宿命、彼も頼朝のために、一ノ谷、屋島、壇ノ浦までも、先駆を勤めなければならなくなる。けれど、義経のばあい....