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一代男
「一代男〜」の文章内での使われ方:小説や文学作品の中から探す
一代男の前後の文節・文章を表示しています。該当する8件の作品を表示しています。
検索対象[仮名遣い:新字新仮名]
「十二支考」より 著者:南方熊楠
入れ置いたをある女が買ったが、爾後一向卵を産まなんだと語る所がある。 西鶴の『
一代男』二、「旅の出来心」の条、江尻の宿女せし者の話に「また冬の夜は寝道具を貸す....
「芭蕉について」より 著者:宮本百合子
うな早口俳諧をもってする風俗描写の練達から自然散文の世界に入って、浮世草子「好色
一代男」(天和二年)などを書き始めた必然の過程は、人生と芸術への疑いにみたされて....
「艸木虫魚」より 著者:薄田泣菫
てながら、得意そうに頭の上にふりかざして、皆に見せびらかした。それは西鶴の『好色
一代男』で、どの巻も、どの巻も、手持よく保存せられたと見えて、表紙にも小口にも、....
「明治十年前後」より 著者:淡島寒月
でよんだことに対抗したものであった。散文を書いたのは、天和二年四十二歳の時で、『
一代男』がそれである。 幸い私は西鶴の著書があったので、それを紅葉、露伴、中西....
「西鶴と科学」より 著者:寺田寅彦
いよ明らかになるような気がするのであった。それから引続いて『五人女』『一代女』『
一代男』次に『武道伝来記』『武家義理物語』『置土産』という順序で、ごくざっと一と....
「わが文学修業」より 著者:織田作之助
が西鶴に似ている旨、その単行本を読んだある人に注意されて、かつて「雨」の形式で「
一代男」をひそかに考えていたことはあるにせよ、意外かつ嬉しかった。その頃まだ「一....
「夜光虫」より 著者:織田作之助
たのだから人生は面白い。 雨男の行くところ、必ず雨を呼び起すように、この「偶然
一代男」の行くところ、必ず降り掛かる偶然があるのである。 例えば――。 小沢....
「雑魚寝」より 著者:吉井勇
ようなものであるが、その中の「世之介の大原の里の雑魚寝」というのは、西鶴の「好色
一代男」の巻之三、世之介二十四歳の時のくだり、「一夜の枕物ぐるひ、大原ざこ寝の事....