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一伍一什
「一伍一什〜」の文章内での使われ方:小説や文学作品の中から探す
一伍一什の前後の文節・文章を表示しています。該当する15件の作品を表示しています。
検索対象[仮名遣い:新字新仮名]
「卑怯者」より 著者:有島武郎
いだして思わず足をとめてしまった。
その前後二、三分の間にまくし上がった騒ぎの
一伍一什《いちぶしじゅう》を彼は一つも見落とさずに観察していたわけではなかったけ....
「星座」より 著者:有島武郎
》くように講義している渡瀬さんを不思議に思った。そして渡瀬さんが帰ってから、その
一伍一什《いちぶしじゅう》を母に話して聞かせようとして、ふと母の境涯を考えると、....
「国貞えがく」より 著者:泉鏡花
うなすった、父《とっ》さん。お祖母《としより》は、何処《どこ》へ。」 で、父が
一伍一什《いちぶしじゅう》を話すと―― 「立替《たてか》えましょう、可惜《あった....
「地球発狂事件」より 著者:海野十三
左右に振った、「だがたいへん幸運な収穫だ、われわれは、第二の怪事件を、自分の目で
一伍一什《いちごいちじゅう》はっきりと観察することが出来たんだ」 「それはそうで....
「蠅」より 著者:海野十三
を尖らした。 「油断はせぬのがよい。しかし卑怯であっては、戦争は負けじゃ」 と
一伍一什を見ていた軍団長はうまいことを述べて、大きな椅子のうちに始めて腰を下ろし....
「恐怖の口笛」より 著者:海野十三
課長の入ってくるのを見るなり、 「矢走|嬢は見つかったかネ」 と聞いた。課長は
一伍一什を報告して、見失ったのを残念がった。 「ジュリアさんは、何か話をしました....
「蠅男」より 著者:海野十三
検事の到着が表から知らされた。 正木署長は席を立って、検事を玄関に迎えに出た。
一伍一什を報告したあとで、 「――どうも怪しい女ですなア。あの変り者の鴨下ドクト....
「地球盗難」より 著者:海野十三
りかかって先刻から話し込んでいるお美代と大隅学士との背後に突如として起った異変の
一伍一什を眺めていた人があったとしたら、彼は必ずや二人の話し半ばに、あまりの怪奇....
「四日間」より 著者:ガールシンフセヴォロド・ミハイロヴィチ
な脚の一本|位、何でもないさねえ。君もう口が利けるかい?」 もう利ける。そこで
一伍一什の話をした。....
「地獄の使者」より 著者:海野十三
になったことは、進藤君――そこに居る警官が、あそこの洗面所のカーテンのうしろから
一伍一什拝見していたんですよ。うまく掏《す》りかえたおつもりでしたね」 これは....
「崩れる鬼影」より 著者:海野十三
がうことによって、一番いい方法が見つかることでしょう。しっかり気をとりなおして、
一伍一什を話して下さい」 「ああ、恐ろしい――」老婦人は顔に両手を当てると、何を....
「棺桶の花嫁」より 著者:海野十三
、また思いかえして、それに並べて、「小山ミチミ殿」と書き足した。 お千は、この
一伍一什を、黙々として、ただ気の毒そうに眺めていた。 「家族はまだ、焼け跡へはか....
「霊界通信 小桜姫物語」より 著者:浅野和三郎
がないのでした。 それから引きつづいて敦子さまは、こちらの世界に目覚めてからの
一伍一什を私に物語ってくれましたが、それは私達のような、月並な婦女の通った路とは....
「葬られたる秘密」より 著者:小泉八雲
―ためにこの家は恐怖の家となった。 お園の夫の母はそこで檀寺に行き、住職に事の
一伍一什を話し、幽霊の件について相談を求めた。その寺は禅寺であって、住職は学識の....
「チベット旅行記」より 著者:河口慧海
その女にどういう具合であったかと尋ねたところが、こういう訳だと言うて裸体にされた
一伍一什を話したそうです。其事をセラ大寺の壮士坊主が聞いて居てすぐパルポ商人に向....