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「一会〜」の文章内での使われ方:小説や文学作品の中から探す

一会の前後の文節・文章を表示しています。該当する15件の作品を表示しています。
検索対象[仮名遣い:新字新仮名]
街頭から見た新東京の裏面」より 著者:杉山萠円
る。しかもこれは成功不成功に拘《かかわ》らずで、おまけに男女双方から取るのだから一会見やらせると十円になるわけである。 「あんな女に紹介をして五円取るとは怪《け....
吉原新話」より 著者:泉鏡花
時も御一所で、様子を御存じの方もお見えになります、昨年の盆時分、向島の或別荘で、一会催した事があるんです。 飛んだ騒ぎで、その筋に御心配を掛けたんです。多人数....
青蛙堂鬼談」より 著者:岡本綺堂
「速達!」 三月三日の午ごろに、一通の速達郵便がわたしの家の玄関に投げ込まれた。 拝啓。春雪|霏々、このゆうべに一会なかるべけんやと存じ候。万障を排して、本日午後五時頃より御参会くだされ度、ほ....
武装せる市街」より 著者:黒島伝治
りかえして隣室へ立った。彼女は、机の引き出しから一円銀貨を掴んできた。 「請悠等一会児。」 そして、彼女はおど/\しながら、二人の大褂児の袖の下へ、その大洋を....
蟹工船」より 著者:小林多喜二
。 「分ってるものもあるだろうが、云うまでもなくこの蟹工船の事業は、ただ単にだ、一会社の儲仕事と見るべきではなくて、国際上の一大問題なのだ。我々が――我々日本帝....
般若心経講義」より 著者:高神覚昇
、うかれていると、いつのまにやら、世の中は、青葉の世界に変わっています。 一期一会です。 一休と山伏 ある日のこと、ある山伏が、一休|和尚に向かって、 「そ....
虫喰い算大会」より 著者:海野十三
自序 本書の中に、「“虫喰い算”大会」の会場が、第一会場から始まって第三十会場まである。われと思わん方は御遠慮なく、第一会場から出....
次郎物語」より 著者:下村湖人
ろになって、職員室の掲示用の黒板に、つぎの文句が記されていた。 「本日放課後、第一会議室において緊急職員会議開催につき、事務職員以外は洩れなく参集せられたし。」....
火の扉」より 著者:岸田国士
を二本両手にさげてはいつて来たのは、例の尾関昇であつて、これは美術とは関係のない一会社員である。また、さつきから、中二階の手すりへもたれかゝり、学生服を着た男と....
光は影を」より 著者:岸田国士
び、 「よろしおま、信用しときまひよ」 京野等志は、一時間後に、出張先から帰る一会社員の風体に早変りをした。実をいうと、彼は、鹿児島へ上陸するとすぐに、復員局....
あるニュウ・フェイスへの手紙」より 著者:岸田国士
得を必要とするわけですが、こういう「教育機関」の設置は、個人はもとより、一劇団、一会社の力では到底望み難きところですから、それゆえにこそ、今日まで日本では、近代....
鴎外の思い出」より 著者:小金井喜美子
出、大口、佐佐木氏等を浜町の常磐にお招きして、時代に相応した歌学を研究するために一会を起そうという相談をしたのでした。このことを賀古氏から山県公へ申上げたら、お....
子規居士と余」より 著者:高浜虚子
のうちに把栗、墨水、波静、梅龕、俎堂等の名を見出した事。 等。 さて句会は月に一会以上諸処に催おされて、その出席者は居士、鳴雪、飄亭、非風、古白、牛伴(為山)....
俗臭」より 著者:織田作之助
事だ。児子兄弟合資会社の一員という肩書だったが、千恵造は結局は月給七十円の会社の一会計係というに過ぎなかった、その待遇にあきたらなかったのか、あるいは、新しい妻....
戦争史大観」より 著者:石原莞爾
対仏作戦ならば、かくの如き要領で計画を立てて置けば充分である。元来、作戦計画は第一会戦までしか立たないものである。 しかしながら日本のロシヤに対する立場はドイ....