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「一個人〜」の文章内での使われ方:小説や文学作品の中から探す

一個人の前後の文節・文章を表示しています。該当する15件の作品を表示しています。
検索対象[仮名遣い:新字新仮名]
小作人への告別」より 著者:有島武郎
、あるいはその使用の結果が人間全体に役立つよう仕向けられなければならないもので、一個人の利益ばかりのために、個人によって私有さるべきものではありません。しかるに....
後世への最大遺物」より 著者:内村鑑三
ngstone《リビングストン》”という本を読んでごらんなさることを勧めます。私一個人にとっては聖書のほかに、私の生涯に大刺激を与えた本は二つあります。一つはカ....
惜みなく愛は奪う」より 著者:有島武郎
ねばならぬ。けれども私は永久にこの保守的な動向にばかり膠着して満足するだろうか。一個人よりも活動の遅鈍になり勝ちな社会的生活にあっては、この保守的な智的生活の要....
映画界手近の問題」より 著者:伊丹万作
とは決して四社連盟を正当づける理由とはならない。 不徳行為に対する制裁は不徳者一個人の範囲を超えてはならぬ。 四社連盟は無辜の従業員過半数の生命線を犯さんと....
映画と癩の問題」より 著者:伊丹万作
し癩に関する映画が、たとえどのように正しく扱われ、正しく描かれていたとしても、私一個人はやはりそれを見たいと思わないし、そのような題材を劇映画で扱ってもらいたく....
単独行」より 著者:加藤文太郎
(一九三四・一〇) 単独行について 今ここに単独行について書くところのものは私一個人の考察であり、何ら他の単独行者より得たものではなく、多くの独断をまぬがれな....
第四次元の男」より 著者:海野十三
にも、誰にも見えなくなることがあるのだ。 一体こういう奇現象は、なにもわたくし一個人にかぎる現象でもなく、方々にこれと同じ現象をお持ち合わせの方があるのではな....
夢は呼び交す」より 著者:蒲原有明
この経験からいえば、夾竹桃の伝来は明治十年代でなければならぬように思われる。一個人の偶然の経験というものは確証には供し難い。譲歩はしなければなるまい。それは....
アラメダより」より 著者:沖野岩三郎
、飛行機は来ない。三分、五分と出渡を延して、とうとう十五分も待った。船客の中には一個人のために出港を遅らせるのは不都合だというものもあったが、彼はとうとう鶴見祐....
著作権の問題」より 著者:伊丹万作
立法化促進運動を果敢に展開することである。 右のうち、草案の内容については、私一個人としては相当具体的な腹案を持つているが、しかし、それを発表することは本稿の....
瘠我慢の説」より 著者:石河幹明
え公言して憚からざるは、以て虚喝に外ならざるを知るべし。 されば米国人などは、一個人の殺害せられたるために三十五万|弗の金額を要求するごとき不法の沙汰は未だか....
明暗」より 著者:岡本かの子
自分を振り返って恥じる日があった。誰もがいつの間にか行く常道、その平凡こそなまじ一個人の計いより何程かまさった真理を包含しているものなのだろうということを自分自身に感得した智子であった。....
チベット旅行記」より 著者:河口慧海
商隊に属する人間らは決して自分達は政府の商業家であるということをいわない。つまり一個人の商業のようにいうて居るけれども、その政府の商業家はチベット国内では非常な....
欧米各国 政教日記」より 著者:井上円了
国にして、オランダ、スイス、デンマークは新教の国なるはいかん。もし、さらにこれを一個人の上に考うるときは、ヤソ教を信ずる人は終身神の愛護を受け、信ぜざる人は神罰....
中世の文学伝統」より 著者:風巻景次郎
忘にそなえたりするうちに、表現は自ずと個人の癖をよく出すようになり、読者も特定の一個人の感懐としてその意味を汲みとることに馴れてくる。読む歌は急速に個人的な創作....