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一兆
「一兆〜」の文章内での使われ方:小説や文学作品の中から探す
一兆の前後の文節・文章を表示しています。該当する4件の作品を表示しています。
検索対象[仮名遣い:新字新仮名]
「人外魔境」より 著者:小栗虫太郎
ダイヤよりも土のほうなんだ。ねえ、この渓谷性金剛石土がサラサラッと泣いて、十億、
一兆億のこんないい音が、欲張りどもに聴こえないかって言ってるぜ」と土を掬ったりこ....
「レ・ミゼラブル」より 著者:豊島与志雄
又は森の片すみで、人を絞《し》め殺しながら歌われたのである。
この変化は重大な
一兆候である。十八世紀に及んで、この沈うつな階級の古来の憂鬱《ゆううつ》は消散す....
「読書遍歴」より 著者:三木清
ルク以上になった。やがてそれが一万マルク、百万マルク、千万マルクとなり、ついには
一兆マルクになるというような有様で、日本から来た貧乏書生の私なども、五ポンドも銀....
「私本太平記」より 著者:吉川英治
はやくもここでは、未来の足利将軍家をなすその基盤に、むずかしい分子を孕んでいた
一兆候を見せていたといってよい。――やがて直義は、烈しい眉を上げると共にこういっ....