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「一刻み〜」の文章内での使われ方:小説や文学作品の中から探す

一刻みの前後の文節・文章を表示しています。該当する3件の作品を表示しています。
検索対象[仮名遣い:新字新仮名]
「どう考えるか」に就て」より 著者:宮本百合子
歩がしっかりとした自覚をもって踏みしめられなければならない。アルプス登攀列車は、一刻み一刻み毎に、しっかり噛み合って巨大な重量を海抜数千メートルの高み迄ひき上....
小さな出来事」より 著者:寺田寅彦
あった。簑の上端から黒く光った頭が出ていた。それが波を打って動くにつれて紡錘体は一刻みずつ枝の下側に沿うて下りて行った。時々休んで何か捜すような様子をするかと思....
常識」より 著者:豊島与志雄
瞬間に生き上るということはないだろう。初めの一鑿が既に生命の芽で、その芽が、鑿の一刻み一刻みにのびてゆく。少女は自分の心のうちに、好きだという鑿が一つおろされて....