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一割
「一割〜」の文章内での使われ方:小説や文学作品の中から探す
一割の前後の文節・文章を表示しています。該当する15件の作品を表示しています。
検索対象[仮名遣い:新字新仮名]
「橋」より 著者:池谷信三郎
でしまうようにね。そこへ行くと自分たちは主義の仕事が精力の九割を割いている。後の
一割でしか恋愛に力を別たれない。だから、自分たちは一人の恋人なんかを守り続けては....
「色盲検査表の話」より 著者:石原忍
やむを得ず邦文の色盲検査表を出版しておりました半田屋書店に頼みまして、印刷部数の
一割を無償で著者に提供するという条件で六百部印刷をしてその六十部をもらい受け、更....
「活人形」より 著者:泉鏡花
類は無し、赤城家の財産はころりと我が手へ転がり込む。何と八蔵そうなる日にはお前に
一割は遣るよ。「ええ難有い、夢になるな夢になるな。「もうこれッ切り御苦労は懸けな....
「荒蕪地」より 著者:犬田卯
………………………………………………………………………………………………………年
一割から
一割五分の利のつくやつをどうにか工面して、それらの全く思いがけない荒蕪地....
「南半球五万哩」より 著者:井上円了
ある。婦人の寝巻に、日本服を着しいたるもの二人見受けた。カラーをつけておるものは
一割くらいでありて、しかもその
一割の九分どおりはゴム製カラーである。食堂のほかに....
「端午節」より 著者:井上紅梅
、その言葉が彼に対して発せられるということが解るのである。 「だけど、先月の分は
一割五部しかないのですもの、みんな遣い切ってしまいました。きのうのお米はそれやも....
「二葉亭余談」より 著者:内田魯庵
がありそうなもんだが、事実は性格が全く相反対していた。二葉亭にもし山本伯の性格の
一割でもあったら、アンナにヤキモキ悶えたり焦々したりして神経衰弱などに罹らなかっ....
「発明小僧」より 著者:海野十三
どうする。」 小僧「一定の金額以上溜めると、そこで今までに買った切符の金額合計の
一割に相当するだけの金額を乗客に払い戻します。」 鉄相「そんなことは出来ない。」....
「獄中記」より 著者:大杉栄
日本に立ち寄った革命の婆さん、プレシュコフスカヤの三十年に較べれば、そのわずかに
一割だ。堺も山川も山口も前科は僕と同じくらいだが、刑期は山口や山川の方が一、二年....
「半七捕物帳」より 著者:岡本綺堂
。ひとまず其処へ身を隠そうと云うことにして、お大に二百両の金をぬすみ出させ、その
一割の二十両だけをお大に持たせて、残りの百八十両は自分が預かりました。二人が一緒....
「寄席と芝居と」より 著者:岡本綺堂
界が多く、何となく円朝は上品、燕枝は下品であるかのように認められたのは、彼として
一割方の損であったかも知れない。燕枝は明治三十三年二月十一日、六十八歳を以て世を....
「チベット旅行記」より 著者:河口慧海
ことはラサ府ではどこの店にもない。必ず懸値をいうにきまって居る。信用ある店ですと
一割か二割位の懸値ですが、それ以下の店では倍、三倍あるいは相場の分らん物は五倍、....
「光は影を」より 著者:岸田国士
くらもはいつていないが、この通りの額の小切手も入れてあることだし、慣例に従つて、
一割のお礼をしたいと、その紳士は申し出た。そして、折鞄から小切手帳を出して、その....
「特殊部落の人口増殖」より 著者:喜田貞吉
体が明治四年から四十七年余の間に七割六分弱を増す間に、部落民のみの間では、二倍と
一割強の数を増しているので、その増加率に於いて、実に普通民の二倍八分に相当してい....
「料理メモ」より 著者:北大路魯山人
京の牛肉屋のタレは悪い。出来合いのタレの中に三割くらいの酒と、甘いから生じょうゆ
一割くらい加えること。 *ロースやヒレを食う時は肉の両面を焼くべからず。必ず片面....