一助[語句情報] »
一助
「一助〜」の文章内での使われ方:小説や文学作品の中から探す
一助の前後の文節・文章を表示しています。該当する15件の作品を表示しています。
検索対象[仮名遣い:新字新仮名]
「振動魔」より 著者:海野十三
には実験室を建てねばならないが、適当な地所が見付からないために、これも社会奉仕の
一助として、柿丘は自分の邸内の一部を貸しあたえることにしたそうである。かたがた、....
「茶の本」より 著者:岡倉覚三
主義の真精神を表わしている。 日本が長い間世界から孤立していたのは、自省をする
一助となって茶道の発達に非常に好都合であった。われらの住居、習慣、衣食、陶漆器、....
「真田幸村」より 著者:菊池寛
らんと存じ人衆を脇に引取候。かくして横を討たんずる勢いを見せて控え候。これ貴殿の
一助たるべきか」と言って来た。 幸村、喜んで「御働きの程、目を愕かしたり。敵は....
「油絵新技法」より 著者:小出楢重
、あるいは已でに乗り込んで間のない人たちへ報告して多少の参考ともなり、心の準備の
一助とかあるいは長途の旅の講談|倶楽部ともなれば幸だと思う次第である。 ....
「万葉秀歌」より 著者:斎藤茂吉
の精神、万葉の日本的なもの、万葉の国民性などいうことは論じていない。これに反して
一助詞がどう一動詞がどう第三句が奈何結句が奈何というようなことを繰返している。読....
「若草物語」より 著者:オルコットルイーザ・メイ
いことは、小生の受けた名誉を感謝いたしたく、となり合う両国民の親善関係をふかめる
一助として、庭のすみに郵便局をつくったことであります。もとはつばめ小屋でしたが改....
「江口渙氏の事」より 著者:芥川竜之介
るような気がしたからだ。こんな慌しい書き方をした文章でも、江口を正当に価値づける
一助になれば、望外の仕合せだと思っている。....
「安吾の新日本地理」より 著者:坂口安吾
学の初歩の手ほどきを受けたというのは、どういうコンタンだか分らないが、海外研究の
一助にはなったであろう。多くの面から海外事情をコクメイに調べて、切支丹を禁教して....
「明日は天気になれ」より 著者:坂口安吾
いニヒリズムからは何も生れてくるものはないのである。 人のお正月に景気を添える
一助になるなら筆不精をおしても年賀状は大いに書くべきで、私も来年はそうしてみよう....
「あのころ」より 著者:上村松園
て御褒美に硯をいただきました。 この硯はながらく私の側にあって、今でも私の絵の
一助をつとめていますが、この硯をみるたびに中島先生のご恩をしみじみと感じるのであ....
「沼畔小話集」より 著者:犬田卯
農会長をして翌日、画家小川芋銭氏を紹介させ、そして満州における大農場建設の資金の
一助として絵を幾枚か書かせようという手筈まできめてしまったのであった。 「じゃ、....
「妖怪学」より 著者:井上円了
るに過ぎず。すなわち、心理学の学説を実際に応用して事実を説明し、もって心理考究の
一助となすのみ。かくのごとく、妖怪の事実を考究説明して他日に至れば、あるいは一科....
「妖怪報告」より 著者:井上円了
館員中事実報告の参考となし、一は館員よりこれに対する意見を報知せしめ、妖怪研究の
一助となさんとす。よって今後は、ときどき妖怪事実を本誌に記載すべし。 左の一事....
「西航日録」より 著者:井上円了
は、抱腹に堪えざるもの多きも、笑うもまた肺の薬なりと聞けば、読者の肺を強くするの
一助ともならんと思い、これを削除せずしてそのまま印刷に付することとなせり。一言も....
「融和問題に関する歴史的考察」より 著者:喜田貞吉
、一般世間の人々の諒解を請い、誤まった差別の観念を根本から除いてもらって、融和の
一助ともなしたいと思うのであります。 わが古代には、国法をもって一般民衆を良民....