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「一周年〜」の文章内での使われ方:小説や文学作品の中から探す

一周年の前後の文節・文章を表示しています。該当する11件の作品を表示しています。
検索対象[仮名遣い:新字新仮名]
海野十三敗戦日記」より 著者:海野十三
らく。 ◯昌彦少し具合わるし、昨日よりなり。 八月六日 ◯広島へ原子爆弾投下の一周年なり。昨年を思い、この一年間を偲び感慨尽きず。 ◯昌彦、心臓を苦しがる、村....
夜明け前」より 著者:島崎藤村
外国|御用掛の交代に、江戸城を中心にした交易大評定のうわさに、震災後めぐって来た一周年を迎えた江戸の市民は毎日のように何かの出来事を待ち受けるかのようでもある。....
正義と微笑」より 著者:太宰治
神さま、僕たち一家をまもって下さい。僕は勉強します。 あしたは、姉さんの結婚満一周年記念日だそうだ。兄さんと相談して、何か贈り物をしようと思う。 四月二十八....
みみずのたはこと」より 著者:徳冨健次郎
かけて居た余作君の結婚が済んだ事を報じてよこした。其秋の九月二十六日は雨だった。一周年前彼等が斗満に着いた其|翌日も雨だった。彼はこんな出たらめを翁に書き送った....
現代の主題」より 著者:宮本百合子
うして営々と三百六十五日を生きとおして今日に至っているのだが、さて、平和・民主の一周年を迎えたという晴々とした歓喜の表情は、おたがいの眼の裡にきらめいているだろ....
ひしがれた女性と語る」より 著者:宮本百合子
ってしまいました。 彼女にとっては継子である嗣子夫妻との間に理解を欠き、亡夫の一周年でも過ぎたら、どうにかして、彼等は全く絶縁した生活を講じなければならない状....
今日の耳目」より 著者:宮本百合子
ものを自分の家のものの気持で引こめることも出来にくかったろう。 ああいう立札は一周年が過ぎたら取りこめられてもいいのではないだろうか。 用事があって千駄ケ谷....
源氏物語」より 著者:紫式部
雁《かり》なくやつらをはなれてただ一つ初恋 をする少年のごと (晶子) 春になって女院の御一周年が過ぎ、官人が喪服を脱いだのに続いて四月の更衣期になったから、はなやかな空....
獄中への手紙」より 著者:宮本百合子
をもっている。元より複雑ないろいろのことをふくめてのことですが。 もうじき父の一周年になります(一月三十日)。母の本はあのようにしてつくられたので、父の記念出....
一商人として 」より 著者:相馬愛蔵
道における禁酒会長の伊藤一隆氏その他の人とも親しくすることが出来た。 さて滞留一周年の実地見学で、私はいよいよ北海道が将来有望の地であることを信じ、とりあえず....
S夫人への手紙」より 著者:岸田国士
と思い、すこし大きく手をひろげてみましよう。 それはこの月がちようど新憲法実施一周年にあたるところからも、私の注意は、国の制度と社会生活の実態との関係に向けら....