一品[語句情報] »
一品
「一品〜」の文章内での使われ方:小説や文学作品の中から探す
一品の前後の文節・文章を表示しています。該当する15件の作品を表示しています。
検索対象[仮名遣い:新字新仮名]
「火星探険」より 著者:海野十三
照らして、明らかなる回答はあたえられるべし。料金は一切不要、但し後より何か食糧品
一品を持ち来りて大仙人に献ずべし” ~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~....
「共軛回転弾」より 著者:海野十三
て、よろよろ歩いていたし、一方ルーズベルトの特使の方は、男使と女使の二人組で街頭
一品料理は如何でございと屋台を引張って触れて歩いていたのである。 チャーチルの....
「みさごの鮨」より 著者:泉鏡花
て二つばかり点頭いた。 「旦那さん、お願だから、私に、旦那さんの身についたものを
一品下んせね。鼻紙でも、手巾でも、よ。」 教授は外套を、すっと脱いだ。脱ぎはな....
「鷭狩」より 著者:泉鏡花
」 「その、その、その事だよ……実は。」 「いいえ、ほかのものは要りません。ただ
一品。」 「ただ
一品。」 「貴方の小指を切って下さい。」 「…………」 「澄に、....
「露肆」より 著者:泉鏡花
さな店に鍋一つ、七つ五つ、孫の数ほど、ちょんぼりと並べて寂しい。 茶めし餡掛、
一品料理、一番高い中空の赤行燈は、牛鍋の看板で、一山三銭二銭に鬻ぐ。蜜柑、林檎の....
「黒百合」より 著者:泉鏡花
らね、荒物屋を足溜にしちゃあ働きに出るのよ。それでも何や彼や出入に面倒だったり、
一品々々|捻くっちゃあ離れられなくって、面白い時はこの穴ン中で寝て行かあ。寝てる....
「ファラデーの伝」より 著者:愛知敬一
プロンを出して着る。準備したものを見ながら、手をこする。机の上には入用以外の物は
一品たりとも在ってはならぬ。 実験をやりはじめると、ファラデーは非常に真面目な....
「双語」より 著者:上村松園
。何か描いた次手に、この次手にこんな物を描いておこうと考えて、そして描いたものを
一品々々|蓄めておいたのなどが、個人展に並んだら、却って面白かろうと思います。 ....
「棲霞軒雑記」より 著者:上村松園
よく来た。 新茶の出る時分になると、とんび(茶のブローカー)という商売人が宇治
一品のお茶という触れこみで新茶を売りに来る。 この「とんび」が油断のならぬ代物....
「白花の朝顔」より 著者:泉鏡花
ら。…… 無理もない、冷飯に添えた塩鮭をはかなむのは。……時に、膳の上に、もう
一品、惣菜の豆の煮たやつ。……女難にだけは安心な男にも、不思議に女房は実意がある....
「河伯令嬢」より 著者:泉鏡花
くば、竜涎、蘆薈、留奇の名香。緑玉、真珠、紅玉を装らせたい。某国――公使の、その
一品を贈ものに使ってから、相伝えて、外国の註文が少くない。 ただ、ここに不思議....
「三枚続」より 著者:泉鏡花
らの下った女雛の冠ですが、無くなって、それから房のついた御簾のかかってる結構な、
一品で五十両、先刻も申しましたね、格別|私なんぞも覚えている御所車がそれッきりに....
「ピストルの使い方」より 著者:泉鏡花
兇賊でさえあれば、それが女性でも差支えのない事は註に及ばぬ。 風呂敷には、もう
一品――小さな袖姿見があった。もっとも八つ花形でもなければ柳鵲の装があるのでもな....
「わが母を語る」より 著者:上村松園
といって、今でいえばブローカーですな、これが茶を売りこみに来ます。「これは宇治の
一品や」と言うても母は「まあ、飲んでみよう」と言って飲んでみる。よく味わって「い....
「南半球五万哩」より 著者:井上円了
は粗大にして清美を欠く。わが日光丸とは雲泥の差あり。食事は毎回二、三品に過ぎず、
一品を幾回重ぬるも任意なり。茶は朝食のときを限りとし、そのほかは湯水のほかは供せ....