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一品料理
「一品料理〜」の文章内での使われ方:小説や文学作品の中から探す
一品料理の前後の文節・文章を表示しています。該当する9件の作品を表示しています。
検索対象[仮名遣い:新字新仮名]
「あらくれ」より 著者:徳田秋声
あるいた。
「……上さんを離縁しろなんて言っていましたよ」
風の吹通しな水辺の
一品料理屋でアイスクリームや水菓子を食べながら、順吉は話した。
「へえ、そんなこ....
「行人」より 著者:夏目漱石
わせる機会を拵《こしら》えずに今日《こんにち》まで過ぎたのである。
昼の時間に
一品料理を取寄せて食っていると、B先生(事務所の持主)がまた突然「君はたしか下宿....
「日本脱出記」より 著者:大杉栄
いた晩、近所のうすぎたないレストランへ行って、三フラン五十の定食を食った。日本の
一品料理見たいなあじのものだ。で、しかめつらをして食っていると、日本ではとても見....
「共軛回転弾」より 著者:海野十三
て、よろよろ歩いていたし、一方ルーズベルトの特使の方は、男使と女使の二人組で街頭
一品料理は如何でございと屋台を引張って触れて歩いていたのである。 チャーチルの....
「露肆」より 著者:泉鏡花
さな店に鍋一つ、七つ五つ、孫の数ほど、ちょんぼりと並べて寂しい。 茶めし餡掛、
一品料理、一番高い中空の赤行燈は、牛鍋の看板で、一山三銭二銭に鬻ぐ。蜜柑、林檎の....
「金銭無情」より 著者:坂口安吾
は這入れぬ定めになつたけれども、元来がさういふ魂胆の設計だから、ちよつとあちらの
一品料理屋といふ感じで、コック場などもあちらのお客の潔癖に応じて安心感を与へるや....
「私の小売商道」より 著者:相馬愛蔵
毎夜店を閉じて眠りに就く前、そっとまぎれ出て軒下のおでん屋あるいは横町の屋台ずし
一品料理など、暖簾の内にもぐり込みてせわしく頬張り、あるいは主人の用を帯びて外出....
「犂氏の友情」より 著者:久生十蘭
ゾーン》と巴里市とのちょうど境目のところにある「本郷バー」という、見るもいぶせき
一品料理屋《プラ・ド・ジュール》の二階に居をかまえた。 つまり、先生は、乞食部....
「舞子より須磨へ」より 著者:小川未明
る、長い通りを往ったり、来たりして、何の宿屋に泊ろうかと思った。ちょうど、一軒の
一品料理店の前に、赤い旗が下っていた。其の店頭に立っていた女に、 『舞子の町は、....