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一員
「一員〜」の文章内での使われ方:小説や文学作品の中から探す
一員の前後の文節・文章を表示しています。該当する15件の作品を表示しています。
検索対象[仮名遣い:新字新仮名]
「水害雑録」より 著者:伊藤左千夫
して何時頃来るかといえば、それは判らぬという。そのじつ判っているのである。配下の
一員は親切に一時間と経ない内に来るからと注意してくれた。 かれこれ空しく時間を....
「宇宙の始まり」より 著者:アレニウススヴァンテ
面からわずかしか離れないような軌道の上を動いているであろう。これらの恒星は、その
一員たる太陽をも含めて、皆一つの中心物体のまわりを運行しているはずであるが、その....
「新日本の進路」より 著者:石原莞爾
した見解は、甚しい自惚れであり、事實上明かに誤りであつたことを認める。また人類の
一員として、既に世界が最終戰爭時代に入つていることを信じつつも、できればこれが回....
「国際殺人団の崩壊」より 著者:海野十三
ることも判っています。だが、私に大役をお委せになっても、若し私自身が、その結社の
一員だったら、閣下は一体どうなさる御考えですか」 「どうも貴方は中々いたいところ....
「空襲葬送曲」より 著者:海野十三
から、用意をし給え」 「それに軍部の命令……」 「もう一度、云って見給え。同盟の
一員として判らなければ、物を云わせるぞ、君」 ルパシカ男は、頑強に反対する一局....
「海底大陸」より 著者:海野十三
たいへん便宜を得た。 また失踪船メリー号のボーイだった三千夫少年も、この探検の
一員として、いっしょにいくことをゆるされた。それで、少年はいま船上の大人気者とな....
「奇賊は支払う」より 著者:海野十三
啼天駆に拐かされて、彼奴の後宮へ入れられちまったんです。もっとも私の役は、後宮の
一員として彼奴に仕えることでなく、実は後宮の美女たちに仕える女の役を仰せつかった....
「宇宙戦隊」より 著者:海野十三
、帆村荘六もこれに加わった。それから意外にも、熱血児の児玉法学士も志願して、その
一員にしてもらった。 下士官が十名、兵員が八十名。 山岸中尉の弟の山岸少年と....
「火星兵団」より 著者:海野十三
ます。あの丸木という人は、何者なんですか」
「あの丸木かね。あれこそ、火星兵団の
一員だよ」
「えっ、火星兵団の
一員?」
よくやく博士から釣りだした答えであった....
「火薬船」より 著者:海野十三
、正規の御奉公したいと、急にそういう気にかわったのである。すると、中国船平靖号の
一員として、そのままいることが厭になった。そこへ虎船長には、こっぴどくおこられる....
「怪塔王」より 著者:海野十三
はね、こうなんだよ。大利根博士は、今世界をひっくりかえそうと企んでいる秘密結社の
一員だったのだ。日本のためには、全くあぶないところだったよ」 といって、探偵は大きな溜息をつきました。....
「湯女の魂」より 著者:泉鏡花
ってるな、このままじゃ居られないと、突立ちました小宮山は、早く既にお雪が話の内の
一員に、化しおおしたのでありまする。 その場へ踏み込み扶けてくりょうと、いきな....
「瘤」より 著者:犬田卯
でくる知り合いの者もあるようになった。 前村長中地の時代には、彼の親父も村議の
一員として村政にあずかっていたのである。しかもどちらかといえば親父は中地派で、内....
「私の履歴書」より 著者:浅沼稲次郎
ん”ともいわれた。昭和五年のころと思うが、メーデーがあり、私は関東木材労働組合の
一員として芝浦から上野までデモったことがある。そのときジグザグ行進で熱をあげたた....
「戦争史大観」より 著者:石原莞爾
日本人が漢民族の軍隊に入って働くのを反対するものではない。しかしそれは漢人の
一員たる気持であらねばならぬ。皇帝が日系軍官の名称を止めよと仰せられた御趣旨もこ....