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「一国〜」の文章内での使われ方:小説や文学作品の中から探す

一国の前後の文節・文章を表示しています。該当する15件の作品を表示しています。
検索対象[仮名遣い:新字新仮名]
Mensura Zoili」より 著者:芥川竜之介
「では今でも相当な文明国ですか。」 「勿論です。殊に首府にあるゾイリア大学は、一国の学者の粋《すい》を抜いている点で、世界のどの大学にも負けないでしょう。現に....
おぎん」より 著者:芥川竜之介
。そう云う動物を生かして置いては、今日《こんにち》の法律に違《たが》うばかりか、一国の安危《あんき》にも関《かかわ》る訣《わけ》である。そこで代官は一月ばかり、....
侏儒の言葉」より 著者:芥川竜之介
ずるものではない。我我は良心を得る為にも若干の訓練を要するのである。 *一国民の九割強は一生良心を持たぬものである。 * 我我の悲劇は年少の為....
惜みなく愛は奪う」より 著者:有島武郎
れた意味をもっている。そして何故に現在の宗教がその権威を失墜してしまったか。昔は一国の帝王が法王の寛恕を請うために、乞食の如くその膝下に伏拝した。又或る仏僧は皇....
二十五年間の文人の社会的地位の進歩」より 著者:内田魯庵
ている。如何なる大破壊も如何なる大建設も二十五年間には優に楽々と仕遂げ得られる。一国一都市の勃興も滅亡も一人一家の功名も破滅も二十五年間には何事か成らざる事は無....
海神別荘」より 著者:泉鏡花
な日の間に、ようお手廻し、お遣わしになりましてございます。 僧都 さればその事。一国、一島、津や浦の果から果を一網にもせい、人間|夥間が、大海原から取入れます獲....
黒百合」より 著者:泉鏡花
の食客的紳士が、因ってもって身の金箔とする処の知事の君をも呼棄てにしかねはせぬ。一国の門閥、先代があまねく徳を布いた上に、経済の道|宜しきを得たので、今も内福の....
怨霊借用」より 著者:泉鏡花
賞になったから。…… 地獄の釜も、按摩の怨念も、それから思着いたものだと思う。一国の美術家でさえ模倣を行る、いわんや村の若衆においてをや、よくない真似をしたの....
瘠我慢の説」より 著者:石河幹明
、これを政府の手にて売捌くことなし、外国と通商条約を取結びながら、或る産物を或る一国に専売するがごとき万国公法に違反したる挙動ならずやとの口調を以て厳しく談じ込....
迷信解」より 著者:井上円了
、その判断を天に聴く心得にて、筮竹の上に考うるにあるのじゃ。しかして、そのことも一国一家の大事に関する場合に行うべきことと思う。決して今日民間にて行うがごときも....
欧米各国 政教日記」より 著者:井上円了
やわが国、政教の関係ようやく密に、政教の論場ようやくやかましく、まさにその影響を一国独立の上に及ぼさんとするの勢いあり。政教子ここにおいて、奮然一起して遠洋万里....
西航日録」より 著者:井上円了
相応に戸数を有する一部落にして、全村クエーカー宗の信徒なり。村民の品行勤倹、実に一国の模範となれり。アイルランド中にて、酒店なく質屋なく巡査の必要なきは、この一....
南半球五万哩」より 著者:井上円了
ペイン、ポルトガル両国とす。ただし、行商はほとんどトルコ人の占有に帰し、ブラジル一国だけに百万人のトルコ人住すという。南米人は自ら進みて殖産興業に当たるもの少な....
浅沼稲次郎の三つの代表的演説」より 著者:浅沼稲次郎
され、アメリカ軍人、軍属並びにこれらの家族には、日本の裁判権は及びません。およそ一国が他国の軍隊によってその安全が保障され、その期間が長きに及べば、独立は隷属に....
戦争史大観」より 著者:石原莞爾
義に傾くは自然と云うべきである。 当時の戦争の景況を簡単に説明する事にしよう。一国の戦争計画は先ず第一に外交に重きを置き、戦役計画の立案も政治上の顧慮を重視し....