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「一堂〜」の文章内での使われ方:小説や文学作品の中から探す

一堂の前後の文節・文章を表示しています。該当する15件の作品を表示しています。
検索対象[仮名遣い:新字新仮名]
第五氷河期」より 著者:海野十三
日間の猶予を乞うたのであった。そうしておいて、総監は、今日、四人の権威者に、また一堂に集まってもらったのである。 「まあ、こういう次第だが、送金するかどうかとい....
海底大陸」より 著者:海野十三
シムトン会長は、上機嫌で近づいた。 「ちょうどいいところだ。わが生物界の権威者が一堂に会しているところなんです。ぜひあなたも傍聴していらっしゃい。あなたが東洋へ....
桶狭間合戦」より 著者:菊池寛
の為に仏前に進んだ。 今からは織田家の大将である信長が亡父の前に立った姿を見て一堂の者は驚いた。長柄の太刀脇差を三五縄でぐるぐる巻にし、茶筌にゆった髪は、乱れ....
賤ヶ岳合戦」より 著者:菊池寛
を雲井にあげよ山郭公 二十四日の暁方、火を城に放つと共に勝家始め男女三十九人、一堂に自害して、煙の中に亡び果てた。勝家年五十四である。お市の方は、生涯の中二度....
神州纐纈城」より 著者:国枝史郎
思案に余っているのであった。 上は信玄から下は茶堂、身分の高下を取り去って、一堂に集めて諮ってみても、悪疫蔓延を取り締まるべき、何んらの名案も浮かばないので....
赤旗事件の回顧」より 著者:堺利彦
がすりのひとえを着ていたことを覚えている。 久しぶり両派の人々がこうした因縁で一堂に会したのだから、自然そこに一脈の和気も生じたわけだが、しかし一面にはやはり....
安吾巷談」より 著者:坂口安吾
、せりあいにあるのである。決して単にタイムが相手ではない。タイムが相手なら、日米一堂に会してレースをやる必要はない。銘々各地で記録をとって、くらべ合って、オレが....
明治開化 安吾捕物」より 著者:坂口安吾
舟は謎が複雑で見当がつけかねる腹イセに、舞踏会の悪口を云った。 「曰くある人物が一堂に会したのがフシギだな。一堂に会することにフシギはないのだが、五兵衛自邸の舞....
明治開化 安吾捕物」より 著者:坂口安吾
ど使うことがない。しかし尤もな理由もある。家族の起居がそれぞれ時間が違っていて、一堂に会して食事をするわけにはいかないのだ。未亡人のお目覚めが最もおそくて、九時....
地虫」より 著者:小栗虫太郎
った、左枝八郎の姿が現われた。 「ホウ、こりゃなんとしたな。一家|眷族が、残らず一堂に揃って、鉛色の顔をしておるが」 左枝の、支える側から流れてゆく、跫音のみ....
外務大臣の死」より 著者:小酒井不木
、当夜は首相をはじめ各国務大臣夫妻、各国の使節夫妻、その他内外の顕官が招待されて一堂に集まることになった。その日は朝から空模様が頗る不穏であって、夕方から風雨が....
中支遊記」より 著者:上村松園
た塩梅である。病院でも年寄の女がはるばる来たというためでもあろうか、白衣の方々を一堂に集めて挨拶をお受けしたりした。これではまるで逆になり、勿体なくて困るので、....
イプセン百年祭講演」より 著者:久保栄
おけるイプセン劇の舞台写真とか、または彼が生前愛好した家具調度の類にいたるまでを一堂に蒐めまして、研究者の参考に供するということであります。そして当日は、詩人の....
土田さんの芸術」より 著者:上村松園
昨年の夏だったか、京都の関係者が寄り合って友禅祭を催し、その所蔵品を持ち寄って一堂に陳列した事があった。私も見物に行ったが、流石に仙禅斎の代表作などたんと集っ....
西航日録」より 著者:井上円了
宜、春夏秋冬軌道之行雖異、本源之証則同、先後聖之揆一、千万里之心通、薈諸哲心肝于一堂、鎔大地精英于一籠、藐茲丈室与天穹窿羹牆如見、夢寐相逢、諸星方寸億劫且暮、待....