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「一塁〜」の文章内での使われ方:小説や文学作品の中から探す

一塁の前後の文節・文章を表示しています。該当する9件の作品を表示しています。
検索対象[仮名遣い:新字新仮名]
田原坂合戦」より 著者:菊池寛
第一旅団の残部は二俣を目指すことになった。本軍の先鋒青木大尉は、率先して進み、第一塁を陥れて勇躍更に坂を上るが、薩軍の弾丸は雨の様に降りそそぎ、午後の三時になっ....
ああ玉杯に花うけて」より 著者:佐藤紅緑
のは暗がりの牛のようだからである、身体は横に肥ってかにのようにまたがあいている。一塁手は「旗竿」と称せられる細長い大工の子で、二塁手は「すずめ」というあだ名で駄....
神経衰弱的野球美学論」より 著者:坂口安吾
だが、視覚が不確実であるから、どうにも怯えて仕方がない。他人のことも気にかゝる。一塁や三塁よりへファウルがとびこんでも、人のことが気にかかって仕方がない。しまい....
戦後新人論」より 著者:坂口安吾
ても在るもので、先日読んだ野球雑誌に、日本野球のベストメンバーというのを見ると、一塁が川上でも西沢でも飯田でもなく、死んだ中河になっている。そして中河こそは不世....
投手殺人事件」より 著者:坂口安吾
に三番四番が足りない。もしラッキーストライクに大鹿が加入して、三番にピースの国府一塁手、四番にキャメルの桃山外野手がとれたら、攻守ともに百万ドル。優勝絶対です」....
三国志」より 著者:吉川英治
すなわち張遼を先鋒に、于禁、許※、徐晃などを、三面から三手に分け、城外の敵を一塁一塁踏み破り、ついに夷将冒頓を討ち取って、七日のうちに柳城を占領してしまった....
三国志」より 著者:吉川英治
なるものだった。けれど城中は寂として抗戦に出ない。すでに一手の蜀軍は城壁高き所の一塁を占領したかにすら見えた。 すると、轟音一声、たちまち四方の櫓から矢石は雨....
私本太平記」より 著者:吉川英治
東を相手に、一戦の上ならでは、寄りつくまい」 正成のことばどおり、やがて赤坂の一塁は急速に出来上ったが、そこへたてこもり得る兵力は、一族五百少々、近郡の武士百....
黒田如水」より 著者:吉川英治
に思われるが」 こう諭して、終りに、 「あきらかに、以後は、ご当家は織田麾下の一塁たれば、表面、毛利方に対してはともかく、内において、なお二派の争論は慎しまれ....