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一塩
「一塩〜」の文章内での使われ方:小説や文学作品の中から探す
一塩の前後の文節・文章を表示しています。該当する6件の作品を表示しています。
検索対象[仮名遣い:新字新仮名]
「彼岸過迄」より 著者:夏目漱石
は内気な癖にこういう陽気な席が好きなのである。彼女はその時偶然口に上《のぼ》った
一塩《ひとしお》にした小鰺《こあじ》の焼いたのを美味《うま》いと云ってしきりに賞....
「蜻蛉返り」より 著者:佐藤垢石
臭みが去る上に、いつまでも鮮味を保つこととなるのである。腹を割いたならば、そこへ
一塩をなすって置けば、一層よろしい。これを家へ持ち帰って、鱗を払い三枚に下ろして....
「冬の鰍」より 著者:佐藤垢石
幾重ねにも巣をかけたように、矢倉石の天井に鰍は卵を生みつけておく。これを漁師は、
一塩漬けの日陰干しにして山女魚の餌に使うのであるが、人が食べてはうまいものではな....
「インチキ鮎」より 著者:北大路魯山人
出てくる。これとても食えないことはないが、味がまずい。単にまずいばかりでなく、第
一塩焼きにしても艶がなく、見た目にも生き生きしていないから料理にならない。そこで....
「食道楽」より 著者:村井弦斎
ままにても、白ソースを掛けて食してもよし。 ○鰺の姿鮓は小鰺を丸のまま中骨を抜き
一塩になし半日ほど置きて一旦酢にて洗いたる後甘酢へ漬おき別に炊たての飯へ酢と塩と....
「食道楽」より 著者:村井弦斎
す」お登和嬢「鯖の船場煮は誠にさっぱりしたお料理で先ず生鯖の鮮《あたら》しいのへ
一塩|宛《あ》てて二、三時間置きます。あるいは極く上等の塩鯖があればそれでも構い....