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一大
「一大〜」の文章内での使われ方:小説や文学作品の中から探す
一大の前後の文節・文章を表示しています。該当する15件の作品を表示しています。
検索対象[仮名遣い:新字新仮名]
「妖婆」より 著者:芥川竜之介
じゃ。おぬしにはあのため息が聞えぬかいの。」と、今度は両手を耳へ当てながら、さも
一大事らしく囁いたと云うのです。新蔵は我知らず堅くなって、じっと耳を澄ませました....
「カインの末裔」より 著者:有島武郎
れを自分の小屋に運ばして置いて、賭場《とば》に出かけた。
競馬の日の晩に村では
一大事が起った。その晩おそくまで笠井の娘は松川の所に帰って来なかった。こんな晩に....
「弓町より」より 著者:石川啄木
しいものにしようということに熱心なるあまり、自己および自己の生活を改善するという
一大事を閑却してはいないか。換言すれば、諸君のかつて排斥《はいせき》したところの....
「三つの窓」より 著者:芥川竜之介
下に顔も合わされません。進級の遅れるのも覚悟しております。」 「進級の遅れるのは
一大事だ。それよりそこに起立していろ。」 甲板士官はこう言った後、気軽にまた甲....
「追憶」より 著者:芥川竜之介
どという言葉に。 三七 日本海海戦 僕らは皆日本海海戦の勝敗を日本の
一大事と信じていた。が、「今日晴朗なれども浪高し」の号外は出ても、勝敗は容易にわ....
「宇宙の始まり」より 著者:アレニウススヴァンテ
ごろに、アメンホテプ四世(Amenhotep ※)と名づくる開けた君主が現われて
一大改革を施し、エジプト古来の宗教を改めて文化の進歩に適応させようとした。彼はか....
「最終戦争論」より 著者:石原莞爾
く変った戦略を巧みに活用したのであります。ナポレオンは敵の意表に出て敵軍の精神に
一大電撃を加え、遂に戦争の神様になってしまったのです。白い馬に乗って戦場に出て来....
「悪獣篇」より 著者:泉鏡花
またハッと思いましたよ。お銭を落したのが先方へ聞えやしまいかと思って。 何でも
一大事のように返した剰銭なんですもの、落したのを知っては追っかけて来かねやしませ....
「幸福のうわおいぐつ」より 著者:アンデルセンハンス・クリスチャン
るされました。けれど、うわおいぐつは、それなり病院にのこっていました。 四
一大事 朗読会の番組 世にもめずらしい旅 コペンハーゲンに生まれたものなら、た....
「活人形」より 著者:泉鏡花
誘い行きしを聞澄まし、縁の下よりぬっと出で蚊を払いつつ渋面つくり、下枝ならむには
一大事、とくと見届けてせむ様あり、と裏手の方の墓原へ潜に忍び行きたりける。 座....
「浅沼稲次郎の三つの代表的演説」より 著者:浅沼稲次郎
日本外交の重大問題であります。これがためには、日本は絶対に戦争に介入しないという
一大原則のもとに、自由アジアの解放と、自由アジアと西欧を結ぶ平和のかけ橋となるこ....
「まあまあ居士の弁」より 著者:浅沼稲次郎
、福田徳三先生、大山郁夫先生の三人を中心として、神田の基督教青年会館で大学擁護の
一大講演会を開いた。その日は社会主義者高尾平兵衛が誰かに射殺された日で、息づまる....
「私の履歴書」より 著者:浅沼稲次郎
演説を始めようとすると、突如、相撲部、柔道部の部員が襲いかかってきたので、会場は
一大修羅場と化した。また校外より「縦横クラブ」一派の壮士も侵入し、打つ、ける、な....
「大利根の大物釣」より 著者:石井研堂
。船頭待ち居て、支度は既に整えりという。喜びて共に河辺に至る。洋々たる水は宛がら
一大湖水を湛わし、前岸有れども無きが如くにして、遠く碧天に接し、上り下りの帆影、....
「戦争史大観」より 著者:石原莞爾
第一・第二・第三軍を第二軍司令官に指揮せしめ、国境会戦にてフランス第五軍を逸する
一大原因をなせり。 戦史の研究に熱心なりしドイツ軍にして然り。人智の幼稚なる....