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一家団欒
「一家団欒〜」の文章内での使われ方:小説や文学作品の中から探す
一家団欒の前後の文節・文章を表示しています。該当する8件の作品を表示しています。
検索対象[仮名遣い:新字新仮名]
「蠅男」より 著者:海野十三
仕事をしたり薪を割ったり、鏡の手入れをしたり、子供は木馬に乗って遊んでいるという
一家団欒の写真であって、サンタ爺さんひとりは酒のコップを持ってニコニコ笑っている....
「現実の道」より 著者:宮本百合子
、そして手芸であれ、エッチングであれ何か一つの仕事をもった女主人として、描かれる
一家団欒の画面は非常にこまやかで活溌な生気に溢れていることも想像し得るのです。 ....
「権力の悲劇」より 著者:宮本百合子
八月のある日、わたしは偶然新聞の上に一つの写真を見た。その写真にとられている外国人の
一家団欒の情景が、わたしの目をひいた。背景には、よく手入れされたひろい庭園と芝生....
「菜穂子」より 著者:堀辰雄
好きだったか。彼女が云い知れぬ孤独感に心をしめつけられるような気のしていたのは、
一家団欒《いっかだんらん》のもなか、母や夫たちの傍《かたわら》であった。いま、山....
「一つの約束」より 著者:太宰治
美しい行為を、一体、誰が見ていたのだろう。誰も見てやしない。燈台守は何も知らずに
一家団欒の食事を続けていたに違いないし、遭難者は怒濤にもまれて(或いは吹雪の夜で....
「烏恵寿毛」より 著者:佐藤垢石
天井から雨戸障子まで焚いてしまう類であったから、一間しかない座敷のなかの、貧しい
一家団欒の様がむきだしだ。そこで、現在の戦災後の壕舎生活と、この食詰横町の生活と....
「食道楽」より 著者:村井弦斎
身分に過ぎた贅沢をせんが、その代り僕の家では毎月一度ずつ無類上等の御馳走を拵えて
一家団欒して食べる事に極めている。それでも料理屋へ往《い》って高価な不味《まず》....
「無月物語」より 著者:久生十蘭
《まとうちくるい》が姿を消したような晴々しさになり、二人の息子は白川の館へ帰り、
一家団欒して夢のように楽しい日を送っていた。ある日、ちょうど長男の文雄も上洛して....