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「一宿一飯〜」の文章内での使われ方:小説や文学作品の中から探す

一宿一飯の前後の文節・文章を表示しています。該当する8件の作品を表示しています。
検索対象[仮名遣い:新字新仮名]
作家の手帖」より 著者:太宰治
ている。その人の煙草の火のおかげで、私は煙草を一服吸う事が出来るのだもの、謂わば一宿一飯の恩人と同様である。けれども逆に、私が他人に煙草の火を貸した場合は、私は....
東京八景」より 著者:太宰治
いうものは無い。からだごと、ぶっつけて行くより、てを知らなかった。野暮天である。一宿一飯の恩義などという固苦しい道徳に悪くこだわって、やり切れなくなり、逆にやけ....
大菩薩峠」より 著者:中里介山
持たぬ丹後守は、客を愛すること一通りでない、いかなる客であっても、訪ねて来る者に一宿一飯を断わったことがない――それらの客と会って話をするというよりは、その話を....
剣侠」より 著者:国枝史郎
、従僕の客、分家の客、新家の客と、あらゆる客がやって来るし、ただお屋敷拝見とか、一宿一飯の恩恵にとか、そんな名義で来る客もあり、客の種類や人品により、主人の客で....
天狗外伝 斬られの仙太」より 著者:三好十郎
、くらやみの、と泣き付かれて見りゃ、ははんそうかねで見過して居れるかい? その上一宿一飯、俺ぁ渡世に親分も子分もねえ風来坊だが、ならずもんの義理ぁ知っているんだ....
斬られの仙太」より 著者:三好十郎
らやみの。と泣きつかれて見りゃ、ははんそうかね、で見過していられるかい? その上一宿一飯、俺あ渡世に親分も子分もねえ風来坊だが、ならずもんの義理あ知っているんだ....
宮本武蔵」より 著者:吉川英治
来たんじゃないか」 「武者修行というものは、何も試合をして歩くだけが能じゃない。一宿一飯にありつきながら、木刀をかついで、叩き合いばかりして歩いているのは、あれ....
宮本武蔵」より 著者:吉川英治
ある。無名の小さい道場とか、剣術ずきの町人などに示すと、多大な尊敬をうけた上に、一宿一飯の礼儀は黙っていても先からとってくる。この正月の半月などは、ほとんどその....