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一審
「一審〜」の文章内での使われ方:小説や文学作品の中から探す
一審の前後の文節・文章を表示しています。該当する14件の作品を表示しています。
検索対象[仮名遣い:新字新仮名]
「支倉事件」より 著者:甲賀三郎
の告白を、証人として其まゝ裁判所が其内容を強要し得るや否やの点である。現に予は第
一審に於て、当時の裁判長の前に於て、一旦此証言を拒絶したのであった。然るに、裁判....
「獄中記」より 著者:大杉栄
った、かの菅野須賀子もいた。 と同時に、二年前に保釈出獄した電車事件の連中も、
一審で無罪になったのを検事控訴の二審でまた無罪になり、さらに検事の上告で大審院か....
「ある男の堕落」より 著者:伊藤野枝
の間にOは捕えられたり放たれたりして、とうとう最後のコヂつけで未決にいましたが、
一審が終わると同時に保釈で出ました。が、Yは
一審の判決がすむとすぐ既決に下って中....
「同志たちは無罪なのです」より 著者:宮本百合子
つけなければなりません。そして、支配階級の立場の弱さをかくす為にされようとする統
一審理廃止に対しては、どこ迄も統
一審理を継続させるよう闘わなければなりません。 〔一九三二年九・十月〕....
「人民のために捧げられた生涯」より 著者:宮本百合子
愛情は降る星の如く」という題で掲載された尾崎氏の書簡の一部を再びよみかえした。第
一審判決後の第一信に「裁判長の趣意は、今の私の立場も心境も充分認めた上、命をもっ....
「年譜」より 著者:宮本百合子
を知り、公判に関心をもつ人々は危険をおそれてあらわれなかった。 翌年の〔十二〕月
一審判決まで不思議に人影の少い、しかし意味の深い「公開裁判」の法廷がひらかれつづ....
「獄中への手紙」より 著者:宮本百合子
、苔や小笹のところをとんでいる庭の眺め)
刑事裁判事件の報酬規則。
第
一審事件ノ手数料ハ左ノ区別ニ従ウ
一、拘留又ハ科料ニ該《あた》ル事件ハ金三十円....
「レ・ミゼラブル」より 著者:豊島与志雄
にもれず、今日では既に人類の本心によって裁かれ始めている。しかし彼の裁判はまだ第
一審に止まっている。
歴史がその敬すべき自由な音調をもって語る時期は、彼に対し....
「地虫」より 著者:小栗虫太郎
て……」 「では、僕が控訴したのをお忘れになったのですね。それがあったばかりに、
一審の有期刑が、どうなったと思います? もし僕が、お父さんにそのままの服役を許し....
「母たち」より 著者:小林多喜二
た。検事の求刑は山崎が三年、お前の妹が二年半、上田と大川は二年だった。それで、第
一審の判決は大体の想像では、みんな半年位ずつ減って、上田と大川は執行猶予になるだ....
「安吾人生案内」より 著者:坂口安吾
四)を逮捕した。二人は警察、検察庁の調べに対して直に犯行を自供したので起訴され、
一審の水戸地裁下妻支部でも犯行を認めたのでいずれも無期懲役の言渡しをうけ東京高裁....
「都会の中の孤島」より 著者:坂口安吾
ることではない。寒詣りの人々は現に真冬の深夜に水を浴びているではないか。 彼は
一審で死刑の判決をうけた。 ★ そのころ、赤線区域の某所で....
「艶色落語講談鑑賞」より 著者:正岡容
り、従って命まっとうして苦役後、娑婆へも出られたわけだが、明治初年においてもまた
一審で断罪ということなく自由に控訴ができたなら、かの高橋お伝も夜嵐お絹もいたずら....
「妖怪報告」より 著者:井上円了
さきに訪問せし某の家に人を走らせ、つまびらかにその情況を探知し、かつその途次、逐
一審査すれば、全く出発の即日帰路の変事にして、近傍途次にて現に父と面語せしものあ....