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一寸の虫にも五分の魂
「一寸の虫にも五分の魂〜」の文章内での使われ方:小説や文学作品の中から探す
一寸の虫にも五分の魂の前後の文節・文章を表示しています。該当する9件の作品を表示しています。
検索対象[仮名遣い:新字新仮名]
「放浪」より 著者:織田作之助
いつもより差し込み方がひどかった。 名ばかりの亭主で、むなしく、日々が過ぎた。
一寸の虫にも五分の魂やないか、いっそ冷淡に構えて焦らしてやる方が良いやろと、こと....
「十二支考」より 著者:南方熊楠
き者が平気でおらるるこの世界はまだまだ開明などとは決して呼ばれぬべきはずだ。さて
一寸の虫にも五分の魂でマヤースの『ヒューマン・パーソナリチー』に犬にも幽霊ある事....
「右門捕物帖」より 著者:佐々木味津三
いわれるが悲しさに、わざと名も隠し、正体も隠したのでござります」 「いかにもな、
一寸の虫にも五分の魂、偽作のじょうずにも名人気質というやつだな。しからば、その頼....
「パァル・バックの作風その他」より 著者:宮本百合子
のには巻かれろ、という諺は徳川時代の平民の境遇から発生した意味ふかい言葉である。
一寸の虫にも五分の魂、という言葉も、等しくこれらの描写をもたぬ市民の心から産まれ....
「お久美さんと其の周囲」より 著者:宮本百合子
て神経的に口元をビクビクと震わせた。 恭は皮肉に笑いながら、 「お内儀さん、
一寸の虫にも五分の魂ってね。 そう踏みつけてもらいますまい。 貴女の蒔きなす....
「裏切り」より 著者:坂口安吾
間はもともとこうしたものなんだ。だがな。これだけのものだと思うと、まちがいだぞ。
一寸の虫にも五分の魂と云うじゃないか。五分の魂は虫にもあるんだ。そうだとも。がん....
「すみだ川」より 著者:永井荷風
《しばいどう》へ這入《はい》ろうという希望《のぞみ》もまたわるいとは思われない。
一寸の虫にも五分の魂で、人にはそれぞれの気質がある。よかれあしかれ、物事を無理に....
「自由の真髄」より 著者:新渡戸稲造
ろうか。 内部の矩となるべき胸中のある者 人《ひと》は各自に思うところがある。
一寸の虫にも五分の魂があるという、僕は寧《むし》ろ一寸の虫にも五寸の魂といいたい....
「放浪」より 著者:織田作之助
いつもより差し込み方がひどかった。 名ばかりの亭主で、むなしく、日々が過ぎた。
一寸の虫にも五分の魂やないか、いっそ冷淡に構えて焦らしてやる方が良いやろと、こと....