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「一巻〜」の文章内での使われ方:小説や文学作品の中から探す

一巻の前後の文節・文章を表示しています。該当する15件の作品を表示しています。
検索対象[仮名遣い:新字新仮名]
」より 著者:芥川竜之介
有様を想像した。勿論それ等の本の中にはいつか僕が彼に貸したジァン・クリストフの第一巻もまじっているのに違いなかった。この事実は当時の感傷的な僕には妙に象徴《しょ....
おしの」より 著者:芥川竜之介
らしい。そう云えば「こんたつ」と称《とな》える念珠《ねんじゅ》も手頸《てくび》を一巻《ひとま》き巻いた後《のち》、かすかに青珠《あおたま》を垂らしている。 堂....
俊寛」より 著者:芥川竜之介
》れはせぬ。さっきもお前に云うた通り、天下は誰でも取っているが好《い》い。おれは一巻の経文《きょうもん》のほかに、鶴《つる》の前《まえ》でもいれば安堵《あんど》....
樗牛の事」より 著者:芥川竜之介
から、一週間の休暇の間に、それらの本を手に任せて読み飛ばした。もちろん樗牛全集の一巻、二巻、四巻などは、読みは読んでもむずかしくって、よく理窟《りくつ》がのみこ....
宇宙の始まり」より 著者:アレニウススヴァンテ
る。』スペンサーはその生物学原理(Principles of Biology 第一巻三三六及び三四四頁)において次のように言っている。『恐らく多くの人々は虚無か....
赤外線男」より 著者:海野十三
ので、帆村は間違われて二つ三つ蹴られ損をしただけで助かった。彼が手に入れたものは一巻のフィルムだった。それも十六ミリの小さいものだった。 ああ、フィルムといえ....
蠅男」より 著者:海野十三
、池谷医師と連れだって、新温泉の娯楽室のなかで一銭活動写真のフィルム「人造犬」の一巻を購い、それからまた肩をならべて林の向うの池谷邸に入っていったのである。それ....
海神別荘」より 著者:泉鏡花
身魚、目張魚、藻魚、合せて七百|籠。若布のその幅六丈、長さ十五|尋のもの、百枚|一巻九千連。鮟鱇五十袋。虎河豚一頭。大の鮹一番。さて、別にまた、月の灘の桃色の枝....
独本土上陸作戦」より 著者:海野十三
受けるのだった。 「おい、金博士の動静についてのニュースはないのか。すくなくとも一巻のニュース映画になるくらいのものは持って来い」 将軍は、金博士の行動のニュ....
七宝の柱」より 著者:泉鏡花
竹の鞭を手にした案内者の老人が、硝子蓋を開けて、半ば繰開いてある、玉軸金泥の経を一巻、手渡しして見せてくれた。 その紺地に、清く、さらさらと装上った、一行金字....
草迷宮」より 著者:泉鏡花
、一刷灰色の靄の間も通る。青田の高低、麓の凸凹に従うて、柔かにのんどりした、この一巻の布は、朝霞には白地の手拭、夕焼には茜の襟、襷になり帯になり、果は薄の裳にな....
薄紅梅」より 著者:泉鏡花
に踏まえて、真鍮の煙管を鉄扇で、ギックリやりますし、その方は蝦蟇口を口に、忍術の一巻ですって、蹴込へ踞んで、頭までかくした赤毛布を段々に、仁木弾正で糶上った処を....
ファラデーの伝」より 著者:愛知敬一
の研究は一八四五年の半ば過ぎからで、第三期として述べる。 「電気の実験研究」の第一巻に出版した。全体で、五百七十四|頁ほどある。 第十四篇である。それゆえ、お....
孟母断機」より 著者:上村松園
常としている。 嘉永六年アメリカの黒船が日本に来て以来、息軒先生は「海防私議」一巻を著わされ、軍艦の製造、海辺の築堡、糧食の保蓄などについて大いに論じられ――....
アンケート」より 著者:大倉燁子
る新人の名 (一)探偵もの全盛を望む。 (二)木々高太郎先生。 (『探偵文学』第一巻第一〇号、一九三六年一月) お問合せ 一、シュピオ直木賞記念号の読後感 二、....