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一幕見
「一幕見〜」の文章内での使われ方:小説や文学作品の中から探す
一幕見の前後の文節・文章を表示しています。該当する6件の作品を表示しています。
検索対象[仮名遣い:新字新仮名]
「カルメン」より 著者:芥川竜之介
減に外へ出て一杯《いっぱい》やるか?」
T君も勿論イイナ党である。
「まあ、もう
一幕見て行こうじゃないか?」
僕等がダンチェンコと話したりしたのは恐らくはこの....
「狂言の神」より 著者:太宰治
若き日のボオドレエルの肖像と瓜《うり》二つ。破帽をあみだにかぶり直して歌舞伎座、
一幕見席の入口に吸いこまれた。 舞台では菊五郎の権八が、したたるほどのみどり色....
「黴」より 著者:徳田秋声
に聞え、人の顔が一様に黄ばんで見えた。 「どこへ行こうかな。」 「三崎町へ行って
一幕見でもしようか。」 二人はそんなことを呟きながら、富坂の傍にある原ッぱのな....
「芝居狂冒険」より 著者:夢野久作
いやあがって畜生めえ。一体イツ時分だと思ってやんだ……今を……」 「それあネエ。
一幕見のつもりだってもね。ツイ出られなくなるもんですよ。ねえ」 「チッ……嫌に万....
「大菩薩峠」より 著者:中里介山
とも、ここで仏頂寺をほんとうに怒らせては事になると考えたのか、 「待て待て、もう
一幕見極めようではないか、今度の宗家十八番の勧進帳、これを見ていれば、それが格に....
「すみだ川」より 著者:永井荷風
。吉さんは長吉の袖《そで》を引止めて、 「長さん、帰るのか。いいじゃないか。もう
一幕見ておいでな。」 役者の仕着《しき》せを着た賤《いや》しい顔の男が、渋紙《....