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「一当て〜」の文章内での使われ方:小説や文学作品の中から探す

一当ての前後の文節・文章を表示しています。該当する8件の作品を表示しています。
検索対象[仮名遣い:新字新仮名]
暗黒公使」より 著者:夢野久作
くしゃを一時に爆発さして……。 ……もう勘弁ならぬ。野郎が室を出たら承知しない。一当てで引っくり返してくれる。それから女を引っくくって二人とも生捕りにしてくれる....
大菩薩峠」より 著者:中里介山
した。 「それは、この娘に水を飲ませまいとして、このおさむらいが当てたんですよ、一当て当身《あてみ》をくれて息の根をとめて、それから水に入ったんですから、それで....
後の業平文治」より 著者:三遊亭円朝
に打倒れました。残りし一人が又々|抜刀を取直し、「無礼なやつ」と打掛る下を潜って一当て当てますと、脂を甞めた蛇のように身体を反らせてしまいました。此奴容易ならぬ....
血曼陀羅紙帳武士」より 著者:国枝史郎
りかかりのお武家を呼び止め、腰の物拝見を乞いましたところ、拒絶られ、やむを得ず、一当てあてて……フッフッ、若衆武士殿を気絶させましたが、どうやらそれが貴殿らしい....
狂歌師赤猪口兵衛」より 著者:夢野久作
ぬうちに、十手を鍔元に引っかけて巻き落いた。真正面から組み伏せて、この頭で胸先を一当て当てながらようよう縄をかけた」 「ほおお。それはお手柄じゃった。そこで何処....
宮本武蔵」より 著者:吉川英治
) と、気負って進む者から、次々に、醜い死屍を、曝して行った。 駈け入って、一当て当ってみると、武蔵にはおよそ当面の敵の力量がもうわかっている。 数ではな....
三国志」より 著者:吉川英治
不日、さらに数十里、ご前進あらん。徐晃軍にはまずその先鋒をもって、敵の先鋒陣に、一当て加えられよ」 軍使は、徐晃の陣へ臨んで、曹操の旨をそう伝えた。 「心得て....
三国志」より 著者:吉川英治
いに備えていたところが、意外にも蜀軍は堂々と直進して来た。 「まず、西※の兵に、一当て当てさせてみよう」 夏侯楙は、韓徳を呼んだ。これはこんど魏軍が長安を本営....