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一得一失
「一得一失〜」の文章内での使われ方:小説や文学作品の中から探す
一得一失の前後の文節・文章を表示しています。該当する6件の作品を表示しています。
検索対象[仮名遣い:新字新仮名]
「虚構の春」より 著者:太宰治
はじらい》多きむかしの姿をなつかしむ。けれども、君のその嘆声は、いつわりである。
一得一失こそ、ものの成長に追随するさだめではなかったか。永い眼で、ものを見る習性....
「新女大学」より 著者:福沢諭吉
男女が果して最上にして自分の意に適したるや、其者は誰々と指を屈したらば、おの/\
一得一失にして、十分の者は甚だ少なかる可し。既往|斯《かく》の如くなれば現今も斯....
「南国太平記」より 著者:直木三十五
を延して、早く、斉彬公の世にしてと、阿部閣老あたり、それとなく匂わしておるが――
一得一失でのう」
「
一得一失とは」
「お前には判らん」
百城が廊下へ膝をついて....
「学者安心論」より 著者:福沢諭吉
者多し。今日においても官学校の生徒と私学校の生徒とを比較すれば、その学芸の進歩、
一得一失、未だ優劣を決すべからず。あるいは学校費用の一点について官私を比較すれば....
「料理メモ」より 著者:北大路魯山人
の蒸し焼きといずれがよいか。関西風はうまいが堅い。めいめい好きな方をやればいい、
一得一失。 *うなぎ酒は蓋茶碗にうなぎの焼いたのを入れて熱い酒をかけて、茶碗の蓋....
「三国志」より 著者:吉川英治
けだよ」 「では、玄徳の軍は、蜀において成功しますか、それとも失敗しますか」 「
一得一失。それに書いてあるのを見ないか。くどい。もう問うな」 眼をふさぐと、石....