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「一心同体〜」の文章内での使われ方:小説や文学作品の中から探す

一心同体の前後の文節・文章を表示しています。該当する15件の作品を表示しています。
検索対象[仮名遣い:新字新仮名]
右門捕物帖」より 著者:佐々木味津三
、いかがなものでござりましょう」 「だいじょうぶ、ご心配無用じゃ。これはてまえの一心同体のごとき配下じゃから、なんでも申されよ」 「さようでござりまするか。では....
日本イデオロギー論」より 著者:戸坂潤
家族主義化でなくてはならぬ。 家族にあっては例えば二心二体である二人の成員は、一心同体であったり一心二体であったりする、その気持は分析説明の限りではないのであ....
」より 著者:織田作之助
ると、 「生意気ぬかすな。わいが警察へ行くのもお君が行くのも同じこっちゃ。夫婦は一心同体やぜ」 子供にいいきかすような口調だった。 「そんならなぜお母はんに高....
変る」より 著者:豊島与志雄
、いざという時には間に合いません。」 「然しとにかく現在は銃後ですよ。銃後はみな一心同体、東京も札幌も鹿児島も同じだし、日本も満洲も同じですからね。その一心同体....
新女大学」より 著者:福沢諭吉
一 夫妻同居して妻たる者が夫に対して誠を尽す可きは言うまでもなき事にして、両者一心同体、共に苦楽を与《とも》にするの契約は、生命を賭して背く可《べか》らずと雖....
安吾巷談」より 著者:坂口安吾
が頭痛のタネなのは当り前だ。GIはキャア/\喚声をあげ、女の子のハダをなでたり、一心同体のうちとけぶりを現すが、日本人の観客は拍手ひとつ送らないのである。これに....
我が人生観」より 著者:坂口安吾
とだ。けれども、絶大の同情をよせる根源において、すこし、ちごう。作者と作中人物が一心同体の親友であることに変りはないが、トマサンと作者が現世の親友であるによって....
明治開化 安吾捕物」より 著者:坂口安吾
クビをふって、 「音次をよびとめた女と、捨音をよんだ男とは、別の人間さね。ただし一心同体ではあるが、な。失礼ながら、あなたはまだお若い。男女の道に心得がなくては....
娘煙術師」より 著者:国枝史郎
けるような響きがあった。「たのうだお方が別々であろうと、目的は同じでござります。一心同体になりまして、力を合わせて働くのが、本当でもあれば強くもあります」 し....
安吾の新日本地理」より 著者:坂口安吾
という感が深いのである。 今でも汽車の通わぬ南海の果に、大神宮よりも古く、海と一心同体の生活をしていた人たちが、今もその地に住みついているのである。恐らく日本....
巷説享保図絵」より 著者:林不忘
のだ。おせい様自身、わたしにはっきりそういいました。おせい様は、すっかり、磯五と一心同体になっておる。よくもああ掌《て》のうちに丸めこんだものだと、むしろ感心い....
備前天一坊」より 著者:江見水蔭
のお幸は煙に巻かれてばかりはいなかった。 「他聞は憚る一大事じゃが、しかし女房は一心同体。おぬしにだけなら話しても好かろう。これ、びっくりしてはならぬぞ。隠居所....
」より 著者:犬田卯
ら有志と称せられる連中からすぐって見たら十数名はいることであろう。これらすべてが一心同体になれば津本を蹴落すことは決して不可能ではないにも拘らず、そこには表立っ....
仏教人生読本」より 著者:岡本かの子
普通の恋愛に近いものでありましょう。しかしその華やかにして遠慮がちな新婚生活は、一心同体となって勇ましくも荊棘多き人生行路を突き進まんには、余りに果なき生活であ....
」より 著者:織田作之助
言い分に、安二郎は、生意気いうな、俺が警察に行くのもお君が行くのも同じや、夫婦は一心同体や。そうですか、じゃあもっと夫婦らしくと豹一が言い出すと、俺に文句あるな....