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一念発起
「一念発起〜」の文章内での使われ方:小説や文学作品の中から探す
一念発起の前後の文節・文章を表示しています。該当する7件の作品を表示しています。
検索対象[仮名遣い:新字新仮名]
「平凡」より 著者:二葉亭四迷
之《しか》も一旦貰った女房は去るなと言うでないか? 女房を持つのが堕落なら、何故
一念発起して赤の他人になッ了《ちま》えといわぬ。一生離れるなとは如何《どう》いう....
「勉強記」より 著者:坂口安吾
はないか。 第一、印度の哲人達を見るがいい。若い身そらで、悟りをひらこうなどと
一念発起した青道心はひとりもいない。どれもこれも、手のつけられない大悪党ばかりで....
「ノンシャラン道中記」より 著者:久生十蘭
も、説くごとく、心に戒行を持って一向専念せば、いずれの弘願ぞ円満せざらん。ここに
一念発起したコン吉が、詩神《アポロン》の大威業力に依願し、前掲の拙劣なる短詩をコ....
「ノンシャラン道中記」より 著者:久生十蘭
へ。どうぞこちらへ」と手近な椅子に招じたうえ、この河童頭《かっぱあたま》の令嬢が
一念発起して画道の修業に取りかかるため来村いたしたこと、この小屋は正当な手続きを....
「雪柳」より 著者:泉鏡花
、頻に動く。学者は舞踏病の一種だと申されよう。日を経て、ふるえの留まらぬままに、
一念発起して世を捨てた。土手の道哲の地内に、腰衣で土に坐り、カンカンと片手で鉦を....
「犬」より 著者:正岡子規
お通夜して、今日満願というその夜に、小い阿弥陀《あみだ》様が犬の枕上に立たれて、
一念発起の功徳《くどく》に汝が願い叶《かな》え得さすべし、信心|怠《おこた》りな....
「賤民概説」より 著者:喜田貞吉
の皮を請い受けて皮衣とし、角を杖の先につけて、始終身を離さず念仏を申す。定盛為に
一念発起して、その弟子になったとある。殺生者はその悪業の故に、三悪道に堕ちねばな....