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一戦
「一戦〜」の文章内での使われ方:小説や文学作品の中から探す
一戦の前後の文節・文章を表示しています。該当する15件の作品を表示しています。
検索対象[仮名遣い:新字新仮名]
「十円札」より 著者:芥川竜之介
の六十何銭かも忘れたまま、プラットフォオムの先へ歩いて行った。ちょうどワグラムの
一戦に大勝を博したナポレオンのように。……
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「デンマルク国の話」より 著者:内村鑑三
ンマーク人は善く戦いましたが、しかし弱はもって強に勝つ能《あた》はず、デッペルの
一戦に北軍敗れてふたたび起《た》つ能わざるにいたりました。デンマークは和を乞いま....
「水害雑録」より 著者:伊藤左千夫
入してはもはや水との争闘である。奮闘は目的を遂げて、牛は思うままに避難し得た。第
一戦に勝利を得た心地である。 洪水の襲撃を受けて、失うところの大なるを悵恨する....
「空襲葬送曲」より 著者:海野十三
前に飛んで来た。 「浜松飛行聯隊の戦闘機三十機は、隊形を整えて、直ちに南下せり。
一戦の後、太平洋上の敵機を撃滅せんとす」 「よし、御苦労」 報告は俄然、輻輳し....
「自叙伝」より 著者:大杉栄
僕は家の竹藪から手頃の竹を切ってみんなに渡した。手ぶらで来た敵は、それでもう第
一戦で負けてしまった。 次には彼等もやはり竹竿を持って来た。しかしそれは、多く....
「海底都市」より 著者:海野十三
われわれを無視して、無制限に侵入して来る。はなはだ遺憾《いかん》だが、こうなれば
一戦を交える外《ほか》ないです」 オンドリは、トロ族の好戦的態度を自らの言動の....
「二、〇〇〇年戦争」より 著者:海野十三
一岬要塞が奪還できなければ、貴官は当然死刑だ。どうするつもりじゃ」 「はあ、もう
一戦、やってみます。が、なにしろ、敵は何国の軍隊ともしれず、それに中々|手剛いの....
「大空魔艦」より 著者:海野十三
に、食料は三十日間だけあり、武器も弾丸の数にして五千発ばかりあったので、これなら
一戦やれると見込がついた。 隊員のなかから、十五名を選んで遠征隊員として、のこ....
「崩れる鬼影」より 著者:海野十三
です。 「オーイ、どうして追駆けないのだ。元気を出せ、元気を――」 「いま最後の
一戦をやるところです。見ていて下さい。駅の方から機関車隊が出動しますから……」 ....
「太平洋雷撃戦隊」より 著者:海野十三
洋ニ向イタリ。太平洋大海戦ハ遂ニ開カレントシ、皇国ノ興廃ト東洋ノ平和ハ、正ニコノ
一戦ニ懸レリ。貴第十三潜水戦隊ハ×国艦隊ノ航路ヲ追イ、機会ヲ求メテ×ノ主力戦隊ニ....
「空襲下の日本」より 著者:海野十三
か。立川の戦闘機も、ちょっと辛い高度だな。それでは高射砲に物をいわせてやろう。第
一戦隊、射撃準備!」 対空射撃高度が十キロを越す十|糎高射砲の陣地では、一斉に....
「阿Q正伝」より 著者:井上紅梅
意になり、見物人を満足させるために力任せに一捻りして彼女を突放した。 彼はこの
一戦で王※のことも偽毛唐のことも皆忘れてしまって、きょうの一切の不運が報いられた....
「瘠我慢の説」より 著者:石河幹明
してかかる迂濶の人物にあらず。思うに当時|人心激昂の際、敵軍を城下に引受けながら
一戦にも及ばず、徳川三百年の政府を穏に解散せんとするは武士道の変則古今の珍事にし....
「瘤」より 著者:犬田卯
けるまでになったのであった。彼は躊躇しないではなかった。が、半面には「名村長」と
一戦を交えるのも退屈しのぎかも知れないという持前の茶気さえ出て来たし、それに何よ....
「戦争史大観」より 著者:石原莞爾
するよりも金力によって屈し得る戦に真の決戦戦争はあり得ない。かるが故に革命後の統
一戦争が何時果つべしとも見えなかったのは自然である。私どもは元来民国革命に依り支....