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一括
「一括〜」の文章内での使われ方:小説や文学作品の中から探す
一括の前後の文節・文章を表示しています。該当する15件の作品を表示しています。
検索対象[仮名遣い:新字新仮名]
「上高地風景保護論」より 著者:小島烏水
と、森林のあること、温泉のあること、飛騨への交通路にあることなどであるが、これを
一括して言えば、日本北アルプスとも称すべき飛騨山脈の、大殿堂は上高地峡谷によって....
「黒死館殺人事件」より 著者:小栗虫太郎
侵入した人物と同一人だという事だった。そうすると、当然問題が、ダンネベルグ事件に
一括されて、それには、否定すべからざる暗影を持つ押鐘津多子が、しかも、動機中の動....
「四条畷の戦」より 著者:菊池寛
は山地にかくれ頑強に足利氏に抵抗して居たのである。だからそうした分散的な諸勢力を
一括した正行は、今や北朝にとっては一大敵国をなして居るわけだ。 正平二年七月、....
「近時政論考」より 著者:陸羯南
年八月九月の交において著者病中に起稿し、わが『日本』に漸次掲載せしところのものを
一括せしに過ぎず。著者講究の粗漏よりして、あるいは諸論派の本旨を誤認せしものなき....
「愛と認識との出発」より 著者:倉田百三
ていることを認めずにはいられないからである。自分は自分が拠ってもって人類に間接に
一括めに奉仕せんと欲している芸術のために、面会日を定めたり、手紙を怠ったりしなけ....
「地球要塞」より 著者:海野十三
た。 まことにふしぎな地球の異変現象であるといわなければならない。この現象を、
一括して吾れブブ博士の感じをいいあらわすならば、地球は、この三十年の間を、化けて....
「安吾巷談」より 著者:坂口安吾
続することが出来ないか、どうか。 ボクら文士の場合、文士というものは、徒党的に
一括することのできないものだ。一人一人立場が違う。しかし、結婚生活は不可能ではな....
「ばけものばなし」より 著者:岸田劉生
の興味のために自己を偽る人、一、甚だしく対他的興味の強い人、一、芝居気のある人、
一括していえば性格の弱い人が多いと思える。つまり才子風の人が多いと思う。 だか....
「八犬伝談余」より 著者:内田魯庵
く馬琴の愛読者たる士流の間にはソンナ説があったものと見える。当時、戯作者といえば
一括して軽薄放漫なる※々者流として顰蹙された中に単り馬琴が重視されたは学問淵源が....
「J・D・カーの密室犯罪の研究」より 著者:井上良夫
ここでフエル博士は云う。「この種の殺人を僕は遠距離犯罪、或は氷柱弾犯罪という名で
一括して分類していいと思う。氷柱を利用する場合の一例は前に挙げたからこの意味はよ....
「間人考」より 著者:喜田貞吉
の、これを間人百姓と呼んだ。後にはその語が無産者の義に転じて、田地を有せざる者を
一括してマウトと称する様になったが、つまりは間人すなわちハシヒトの語をついだもの....
「特殊部落の成立沿革を略叙してその解放に及ぶ」より 著者:喜田貞吉
い、肉を食うの習慣を有したものは、穢多として区別せられ、その以外の各種のものは、
一括して非人ということになっておりました。しかるにその非人は大抵どこかへ消えてし....
「エタ源流考」より 著者:喜田貞吉
、同一状態の下におったものが、後世法令上の「穢多」という同一の残酷な名称の下に、
一括せられたのであることは想像しやすいところである。したがって地方によっては、今....
「「特殊部落研究号」発行の辞」より 著者:喜田貞吉
んとする今日に於いて、なお特に或る限定せられたる社会を限り、その必要なき者をまで
一括して、特別の名称の下にこれが救済改善を云為する事は、少くとも表面上無用の事に....
「「特殊部落」と云う名称について」より 著者:喜田貞吉
の中の真の細民なり、不良分子なりを、普通民中の真の細民なり、不良分子なりとともに
一括して、これを救済し、これを改善すればよいのである。しかもよくこれをなすは、歴....