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「一挙して〜」の文章内での使われ方:小説や文学作品の中から探す

一挙しての前後の文節・文章を表示しています。該当する10件の作品を表示しています。
検索対象[仮名遣い:新字新仮名]
神社合祀に関する意見」より 著者:南方熊楠
、政府真に合祀を行なわんとならば、兵卒また警吏を派して一切人民の苦情を払い去り、一挙して片端から気に入らぬ神社を潰して可なり。しかるに、迂遠千万にも毎々旅費日当....
運命」より 著者:幸田露伴
、 辟歴 岡阜を破りぬ。 門を出でゝ 天日を睹る、 行也 焉にぞ 肯て苟もせん。一挙して 即ち北に上れば、 親藩 待つこと惟久しかりき。 天地 忽ち 大変して、....
法窓夜話」より 著者:穂積陳重
かつて夢想だもせざりし泰西の文化を観《み》、将来には条約改正の必要があったので、一挙して能く彼の文物制度を我邦に移植することが出来るものと信じていたようである。....
鏡心灯語 抄」より 著者:与謝野晶子
とが出来た。また同時に私は奇蹟のように私の言葉で私の思想を歌うことが出来た。私は一挙して恋愛と倫理と芸術との三重の自由を得た。それは既に十余年前の事実である。 ....
食糧騒動について」より 著者:与謝野晶子
部分を自家の私有財産に組み入れている大資本家階級から、今度のように必要に応じて、一挙して数百万|乃至数千万円を醵出する事でなければなりません。これに由って思うと....
婦人も参政権を要求す」より 著者:与謝野晶子
する普通選挙は不徹底です。自由と平等とを重ぜられる聡明な皆さんに私は熱望します。一挙して男女の性別に依る選挙権の制限をも撤廃して頂くことを。即ち私たち婦人の政治....
つづれ烏羽玉」より 著者:林不忘
舎里好のもとへ、人魚のお蔦が駈け込んで、これからいろは屋文次と、篁守人を先頭に、一挙して姿見の井戸へ押しかけ、うばたま組をあばこうという――よかろう、面白かろう....
学問のすすめ」より 著者:福沢諭吉
事を簡にして官員を減ずれば、その事務はよく整理してその人員は世間の用をなすべし、一挙して両得なり。ことさらに政府の事務を多端にし、有用の人を取りて無用の事をなさ....
飛騨の怪談」より 著者:岡本綺堂
いや、不意に襲われると云うことが已に不覚だよ。」と、忠一は笑って、「※の如き者は一挙して全滅して了うか、左もなくば之を教化して真人間にするか、二つに一つの方法を....
ファウスト」より 著者:ゲーテヨハン・ヴォルフガング・フォン
はっきり言って置きますが、 あの好い子を手に入れるのは、そう早くは行きませんよ。一挙して抜くと云う砦ではない。 詭の謀と云う面倒なので我慢しなくては。 ....