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「一揆〜」の文章内での使われ方:小説や文学作品の中から探す

一揆の前後の文節・文章を表示しています。該当する15件の作品を表示しています。
検索対象[仮名遣い:新字新仮名]
開化の良人」より 著者:芥川竜之介
頃ですから、『いや一向同情は出来ない。廃刀令《はいとうれい》が出たからと云って、一揆《いっき》を起すような連中は、自滅する方が当然だと思っている。』と、至極冷淡....
老妓抄」より 著者:岡本かの子
も急いだり、焦《あせ》ったりすることはいらないから、仕事なり恋なり、無駄をせず、一揆《いっき》で心残りないものを射止めて欲しい」と云った。 柚木は「そんな純粋....
恩を返す話」より 著者:菊池寛
して、一藩はたちまち強い緊張に囚われた。 しかも一|揆《き》が、かりそめの百姓一揆とちがって、手強い底力を持っていることが知れるに従って、一藩の人心はいよいよ....
半七捕物帳」より 著者:岡本綺堂
この頃は諸式|高直《こうじき》のために、江戸でもときどきに打毀《うちこわ》しの一揆が起った。現にこの五月にも下谷神田をあらし廻ったので、下町《したまち》の物持....
義民甚兵衛」より 著者:菊池寛
六十歳以上 庄屋 茂兵衛 村人 勘五郎 村人 藤作一揆の首領 甲 同 乙 刑吏、村人、一揆、その他大勢 時 文政....
応仁の乱」より 著者:菊池寛
断ずるは、あたらない。彼は寧ろ生る可き時を誤った人間である。借金棒引きを迫って、一揆の頻発した時代だ。天下既に大変革を待って居たのである。 徳政は元来仁政に発....
春昼」より 著者:泉鏡花
たり仏に接した、あるいは自から救世主であるなどと言う、当時の熊本の神風連の如き、一揆の起りましたような事も、ちらほら聞伝えてはおりますが、いずれに致せ、高尚な御....
獄中記」より 著者:大杉栄
なしなのだ。 奥さんも御一緒 それから、これは本年の夏、一週間ばかり大阪の米一揆を見物して帰って来ると、 「ちょっと警察まで。」 ということで、その足で板....
革鞄の怪」より 著者:泉鏡花
返ったその混雑さ。 羽織、袴、白襟、紋着、迎いの人数がずらりと並ぶ、礼服を着た一揆を思え。 時に、継母の取った手段は、極めて平凡な、しかも最上常識的なもので....
怨霊借用」より 著者:泉鏡花
し、且つ砕けて十三体。それぞれに、樒、線香を手向けたのがあって、十三塚と云う……一揆の頭目でもなし、戦死をした勇士でもない。きいても気の滅入る事は、むかし大饑饉....
獄中消息」より 著者:大杉栄
一章においてその大思想を略説結論して居る。その中の主なる、「青年に訴う」、「パリ一揆」、「法律と権威」、「略収」の数章は、すでに小冊子として英訳が出て居る。 ....
馬妖記」より 著者:岡本綺堂
ちが残っていた。九州一円は太閤秀吉に征伐されてから日が浅いので、なんどき何処から一揆の騒動なども起らないとも限らない。また朝鮮の戦地には明の大軍が応援に来たとい....
小坂部姫」より 著者:岡本綺堂
てひとまず静謐に帰したが、寛永十四年の冬から十五年の春にかけて、九州ではかの嶋原一揆の騒動が起こった。それもようやく鎮まると、あくる寛永十六年に姫路の城主本多政....
エリザベスとエセックス」より 著者:片岡鉄兵
由、その大昔からの裁判権が、王と宗教裁判の手で蹂躙されたと彼らは叫んだのである。一揆は牢獄のなかへ雪崩れ込み、ペレズを釈放した。彼はフランスにのがれたが、逃がし....
革命の研究」より 著者:大杉栄
面ではこういうことがないのだ。そしてこれがその考えの臆病なわけなのだ。十九世紀の一揆叛乱の敗北したわけなのだ。 その目をうしろの方へ見はって新しい社会を建設す....